RSAとは?アールエスエー
RSAとは、巨大な合成数の素因数分解が現実的な時間で解けないことを安全性の根拠にする公開鍵暗号方式。1977年に発表した Rivest・Shamir・Adleman の3氏の頭文字が名称になっている。データの秘匿とディジタル署名の両方に使える。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
共通鍵暗号だけの世界では、通信相手が n 人いれば n(n−1)/2 本の鍵を事前に安全な経路で配らなければならず、面識のない相手とは通信を始められなかった。公開してよい鍵と秘密に保つ鍵を数学的に対にすることで、事前の鍵配送なしに秘匿と本人確認が成立するようになった。
具体例
マイナンバーカードに搭載される署名用電子証明書は RSA 2048 ビットの鍵を用いる。TLS のサーバ証明書でも長らく RSA 2048 が標準で、総務省・経済産業省が所管する CRYPTREC 暗号リストにも電子政府推奨暗号として掲載されている。
試験での引っ掛け
用途によって鍵の向きが逆になる。秘匿なら受信者の公開鍵で暗号化・秘密鍵で復号、署名なら送信者の秘密鍵で署名・公開鍵で検証。また RSA は共通鍵暗号より格段に遅いため、本文は AES で暗号化し RSA は共通鍵の受渡しにだけ使う(ハイブリッド暗号)。AES と同列に並べて共通鍵側に分類しない。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問13(IPA)解説で登場
暗号方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:共通鍵暗号方式では、暗号化及び復号に同一の鍵を使用する。
要点:共通鍵は同じ鍵で暗号化・復号、公開鍵は鍵の対を使い分ける
共通鍵暗号方式は暗号化と復号で同一の鍵を使うため対称鍵暗号とも呼ばれる。鍵を通信相手と安全に共有する必要がある一方、公開鍵暗号より処理が高速である。AESが共通鍵、RSAが公開鍵であり、秘匿目的の公開鍵暗号では受信者の公開鍵で暗号化し秘密鍵で復号する。
出典:令和2年度 10月試験 高度試験 午前Ⅰ 問14(IPA)解説で登場
暗号方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:共通鍵暗号方式では、暗号化及び復号に同一の鍵を使用する。
要点:共通鍵暗号は暗号化と復号で同じ鍵、公開鍵暗号は別々の鍵を使う
共通鍵暗号方式は、暗号化と復号に同一の鍵を使う方式で、AESが代表例である。処理が高速な反面、通信相手ごとに鍵を安全に配送する必要がある。公開鍵暗号方式(RSAなど)は暗号化と復号で異なる鍵を使い、秘匿目的では公開鍵で暗号化し秘密鍵で復号する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。