ERPとは?いーあーるぴー
ERPとは、企業の経営資源を全社で一元管理する考え方と、それを実現する統合業務パッケージ。販売・購買・在庫・生産・会計・人事が同じデータベースを共有するので、伝票を1回入力すれば関連する数字が同時に更新され、経営が全社横断で状況を把握できる。導入では標準機能へ業務を合わせるFit to Standardが基本で、独自改変(アドオン)を積むほど保守費とバージョンアップの負担が重くなる。
最終更新:2026-10-06
ITストラテジストを最短で暗記・合格する →背景
部門ごとに別々のシステムを作ると、在庫の数字が販売と生産で食い違い、月次決算は各部門から数字を集めて突き合わせる作業に化ける。SAPなどが提唱したのは、業務ごとにデータを持つのではなく全社で一つのデータベースを共有し、伝票を1回入力すれば会計・在庫・原価へ同時に反映される構造だった。この統合は、他社が磨いた標準的な業務手順へ自社を合わせるという組織側の変更を必ず伴う。
具体例
SAP S/4HANAやオービックのOBIC7のような製品では、受注を入力した時点で在庫・原価・売掛が同時に更新され、月次決算の早期化と全社在庫の可視化につながる。導入プロジェクトでは、自社独自の値引き計算をアドオンで作るか、標準機能に合わせて商習慣の側を変えるかが稟議の争点になる。
試験での引っ掛け
効果を生むのは製品の導入そのものではなく、業務手順を標準へそろえる側の変更。アドオンを積むほど自社固有の仕様が残り、保守費とバージョンアップの負担が重くなって、統合による全社横断の見通しという利点まで薄れる。「入れれば経営が見える」型の記述は誤りで、業務部門が手順の変更を受け入れられるかが成否を分ける。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。