エンタープライズアーキテクチャ(EA)とは?えんたーぷらいずあーきてくちゃ
エンタープライズアーキテクチャ(EA)とは、組織の業務と情報システムの全体像を、ビジネス(政策・業務体系)、データ、アプリケーション、テクノロジの4層で体系的に記述し、現状(As-Is)と理想(To-Be)を描いて移行計画を立てるための方法論。個別最適で乱立したシステムを、全体最適の視点で並べ替えるための道具として使う。
最終更新:2026-10-06
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部門ごとに最適なシステムを個別に導入していくと、同じ顧客データが複数の台帳に散り、業務の重複にも誰も気づけなくなる。個々のシステムは正しく動いているため、現場からは問題として上がってこない。EAは、業務・データ・アプリケーション・技術を同じ粒度で一枚に描くことで重複と欠落を可視化し、統廃合の順序を議論できる状態を作る。論述では、刷新の対象と順序を決めた根拠として使える。
具体例
日本では経済産業省が2003年から政府機関の業務・システム最適化計画にEAを導入し、業務説明書やデータ定義を共通の様式で作らせた。民間ではThe Open Groupが定めるTOGAFが枠組みとして使われ、現状把握から移行計画までの進め方を規定している。
試験での引っ掛け
4層の並び(BA→DA→AA→TA)と成果物の対応(業務説明書・機能構成図/データ定義/情報システム関連図/ネットワーク構成)が頻出。EAは特定の製品や開発方法論ではなく記述と移行計画の枠組みであり、To-Beだけを描いて移行計画を欠いた成果物はEAとして機能しない。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
エンタープライズアーキテクチャ(EA)のビジネスアーキテクチャで機能情報関連図(DFD)を作成する目的はどれか。
正解:業務・システムの機能と情報の流れを明確にする。
要点:DFDは業務の機能とその間を流れる情報を明確にする図
EAのビジネスアーキテクチャ(政策・業務体系)では、業務の可視化のために機能構成図(DMM)、機能情報関連図(DFD)、業務流れ図(WFA)などを作成する。このうちDFDは、業務やシステムがもつ機能と、その間でやり取りされるデータ(情報)の流れを図示するものであり、どの機能がどの情報を受け取り何を出力するのかを明確にすることが目的である。
出典:令和元年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
エンタープライズアーキテクチャの参照モデルのうち、BRM(Business Reference Model)として提供されるものはどれか。
正解:参照モデルの中で最も業務に近い階層として提供される、業務分類に従った業務体系・システム体系と各種業務モデル
要点:BRMはEAの最上位、業務体系を分類・体系化した参照モデル
エンタープライズアーキテクチャ(EA)の参照モデルは、BRM(業務)・DRM(データ)・SRM(サービス)・TRM(技術)の4階層で構成される。このうちBRMは最も業務に近い階層で、行政や企業の業務を分類・体系化した業務体系・システム体系と各種の業務モデルを提供する。政策・業務の可視化によって、システムを業務の視点から整理する土台となる。
出典・参考
公式シラバスの3 事業戦略の実現可能性確認 > 3-3 事業戦略の実現可能性評価に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。