全体最適化計画とは?ぜんたいさいてきかけいかく
全体最適化計画とは、組織全体の業務とシステムのあるべき姿を描き、投資の優先順位・実施順序・推進体制・評価方法を定めた中長期の計画。部門ごとの都合で立てた案件が乱立するのを防ぐことが目的で、投資効果とリスクをどう算定するかという評価基準を先に決めておくことが策定上の要点になる。
最終更新:2026-10-06
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案件は部門ごとに要求が上がるため、放っておけば機能の重なるシステムが並び、データが分断されて全社の数字が合わなくなる。しかし個別案件を止めるには「なぜこの順序なのか」を説明できる共通の物差しが要る。ST試験では、絵姿の美しさよりも、優先順位を付けられる形になっているかが問われる。
具体例
全社共通のマスタ整備を先行させ、その上に各業務システムの刷新を並べる順序を定める。あわせて効果算定式とリスク評価の観点を計画本体に明記し、以降の稟議はすべてその基準で審査する、という作り方をする。
試験での引っ掛け
個別案件の計画書ではなく、全社の案件を並べて優先順位を付けるための枠組みと評価基準を定めるもの。あるべき姿を描いただけで評価基準の無い計画は、結局は声の大きい部門の案件が先に通り、個別最適の乱立を止められない。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)
システム管理基準(平成16年)によれば,情報戦略における全体最適化計画の策定で実施することはどれか。
正解:投資効果及びリスク算定の方法を明確にする。
要点:全体最適化計画では投資効果とリスクの算定方法を先に定める
システム管理基準では、情報戦略の一部として全体最適化計画を策定することを求めており、そこでは情報化投資の方針とともに、投資効果やリスクをどのように算定するかという方法をあらかじめ明確にしておくことを定めている。評価の物差しを先に決めておくことで、個別案件の妥当性を一貫した基準で判断できるようになる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。