TCOとは?てぃーしーおー
TCO(Total Cost of Ownership、総所有費用)は、導入時の初期費用に加え、運用・保守・利用者教育・障害対応・移行・廃棄まで、そのシステムを保有し続ける全期間の費用を合計した金額。初期費用の安さだけで選ぶ誤りを避けるため、調達比較や投資判断では対象期間をそろえたTCOで並べて評価する。
最終更新:2026-10-06
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システムの費用は導入時にまとめて発生するように見えるが、実際には稼働後の運用・保守が総額の過半を占めることが多い。年度予算の審議は初期投資に目が向きやすく、安い提案を選んだ結果、翌年以降の保守費と要員負担が膨らんで総額では高くつくという逆転が繰り返されてきた。保有している間ずっとかかる費用を最初から一つの数字にまとめて比べる——それがTCOという物差しの出発点になっている。
具体例
基幹システムの更改で、自社データセンタでの構築とAWS上での運用を5年間そろえて試算する。前者はハードウェア調達と設備費が先に立ち、後者は月額の利用料が続くため、想定より利用量が増えた場合の感度分析まで含めて総額を並べないと比較にならない。
試験での引っ掛け
落としやすいのは、利用部門の作業時間や障害時の機会損失といった請求書に現れない間接コスト。含めるかどうかで結論が逆転するため、比較する案の間で費用の範囲をそろえることが前提になる。TCOは費用側だけの合計で効果を含まないため、効果と対比して判断するROIや投資回収期間とは別の指標。期間をそろえずに初期費用と月額を並べるのも誤り。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。