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WACC・資本コストとは?だぶりゅーえーしーしー・しほんこすと

WACC・資本コストとは、WACC(加重平均資本コスト)は、事業に使う資金を集めるのに毎年どれだけの費用がかかるかを一本の率で表したもの。銀行や社債の投資家へ払う負債コストと、株主が見返りに求める株主資本コストを、それぞれの調達額の比で重みづけて足し合わせる。この率を超える利回りを生まない投資は企業価値を減らすため、DCF法の割引率や案件承認のハードルレートに使う。

最終更新:2026-10-06

試験情報

ITストラテジスト試験の頻出用語/午前II

別名:加重平均資本コスト、Weighted Average Cost of Capital、WACC

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背景

借入の金利は請求書として届くが、株主が期待する収益率は誰も請求してこないため、長らく自己資本はただ同然と扱われてきた。しかし株主から見れば同じリスクの他社株へ乗り換える選択肢があり、それを下回る利回りしか生まない事業は資本を減らしているのと変わらない。調達源ごとの費用を構成比で束ねて一本の率にしたのがWACCで、これを超えない案件は通さないという線を、稟議の場で共通の物差しにできる。

具体例

負債コスト2%(節税効果を考慮した後)、株主資本コスト8%、負債と自己資本の比が4対6ならWACCは2%×0.4+8%×0.6=5.6%となり、この会社の投資案件は5.6%を上回る利回りが要る。経済産業省の伊藤レポートがROE8%を最低ラインとして示したのも、資本コストを超えろという同じ発想にある。

試験での引っ掛け

WACCは調達側にかかる費用の率であって、投資案件が生む収益率ではない。NPVを計算するときの割引率に使うのがWACCで、NPVがゼロになる割引率はIRR。負債コストは支払利息が損金になるぶん税引後で加重する点も落としやすい。「負債は株主資本より安いから借入を増やすほどWACCは下がり続ける」も誤りで、財務リスクが高まると株主資本コストが上がる。

関連用語

解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。

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試験での特徴
  • 分野:午前II
  • WACCは調達側にかかる費用の率であって、投資案件が生む収益率ではない。