ROIとは?あーるおーあい
ROIとは、投資によって得られた効果額を投資額で割った比率で、投資効率を表す指標。IT投資では削減できた費用や増加した粗利を効果として算入する。計算式は単純だが、分子の効果をどう定義し誰が測るか、特に定性効果をどこまで金額換算するかで数字が動くため、算定根拠を先に合意しておく必要がある。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
情報化投資は、費用が見積書で確定するのに対し効果は部門をまたいで薄く現れるため、稟議に「効果があります」としか書けない状態が長く続いた。効果を金額にして投資額で割る形を強制すると、誰のどの業務が何時間減るのかまで詰めざるを得なくなり、稼働後の検証もできるようになる。ROIが経営に好まれるのはこの規律のためで、ITストラテジストには数字そのものより算定の前提を説明する力が問われる。
具体例
3,000万円の販売管理システム投資で、受注入力の工数削減が年800万円、欠品による機会損失の減少が年400万円と見込めるなら、単年度ROIは(800+400)÷3,000=40%。効果の内訳と測定方法を営業部門と先に合意しておけば、稼働後に実測で検証できる。
試験での引っ掛け
ROIは時間価値を考慮しないため、効果が出るのが5年後でも初年度でも同じ数字になる。長期案件の比較にはNPVやIRRを併用する。また分母を初期投資額だけにして運用保守費を落とすと過大な数字になるため、総所有コスト(TCO)で見るのが原則である。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問4(IPA)
IT投資効果の評価に用いられる手法のうち,ROIによるものはどれか。
正解:投資額を分母に,投資による収益を分子とした比率を算出し,その大小で評価する。
要点:ROIは収益を投資額で割った比率で投資効率を測る
ROI(投資利益率)は、投資によって得られる収益を投資額で割った比率であり、値が大きいほど投資効率が良いと判断する。金銭の時間価値を考慮しない簡便な指標である点が特徴で、時間価値を織り込むNPVやIRR、回収の速さを見るPBPとは評価の観点が異なる。
出典:令和元年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問9(IPA)解説で登場
目標とする投資収益率を実現するように価格を設定する手法はどれか。
要点:ターゲットリターン価格設定は目標収益率から逆算して価格を決める
ターゲットリターン価格設定は、投下資本に対して目標とする投資収益率(ROI)が得られるように販売価格を決めるコスト志向の手法である。想定販売数量と総費用、目標利益から逆算して単価を求めるため、需要の変動で数量が想定を下回ると目標収益率を達成できない点が弱点となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。