需要の価格弾力性とは?じゅようのかかくだんりょくせい
需要の価格弾力性とは、価格が1%変化したときに需要量が何%変化するかを表す指標で、需要の変化率÷価格の変化率(通常は絶対値で扱う)。1より大きければ弾力的で値下げが売上増につながり、1より小さければ非弾力的で値下げしても数量が伸びず売上は減る。値上げの可否や割引施策の効果を見積もる根拠になる。
最終更新:2026-10-06
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値下げすれば売れるという経験則だけで価格を動かすと、数量が伸びない商品では売上も利益も落ちる。逆に値上げできる商品を安値のまま置けば、取れるはずの利益を取り逃がす。価格と数量の関係を一つの数値で表す物差しが要るのはそのためで、弾力性は代替品の有無・購入の必需性・家計に占める支出割合で決まる。サブスクリプションや従量課金の価格設計でも同じ考え方を使う。
具体例
米や電気のような生活必需品は代替が利かず、価格が上がっても購入量は大きく減らないため弾力性が小さい。一方、NetflixとAmazonプライム・ビデオのように乗り換え先のある定額サービスは、価格改定が解約に直結しやすく弾力性が大きい。
試験での引っ掛け
「必需品=弾力性小」「代替品が多い商品・嗜好品=弾力性大」の対応が頻出。弾力的な商品を値上げすると売上は減り、非弾力的な商品を値下げしても売上は増えないという向きまで押さえる。所得の変化に対する反応を測る所得弾力性とは別の指標。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問13(IPA)
需要の価格弾力性を説明したものはどれか。
正解:製品価格の変化に対する需要の変化を比率で表したものであり,製品価格を上下させたときの需要の増減量を判断できる。
要点:需要の価格弾力性は価格変化率に対する需要変化率の比
需要の価格弾力性は、価格の変化率に対して需要量が何%変化するかを表す指標である。値が大きい(弾力的)ほど値下げによる需要増が大きく、小さい(非弾力的)ほど価格を動かしても需要はあまり動かない。したがって価格を上下させたときの需要の増減の見当を付けるのに使える。
出典:令和元年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問10(IPA)解説で登場
ペネトレーション価格戦略の説明はどれか。
正解:新製品の導入期に、市場が受け入れやすい価格を設定し、まずは利益獲得よりも市場シェアの獲得を優先する戦略である。
要点:ペネトレーション価格は低価格で市場シェアを先に取る導入戦略
ペネトレーション(浸透)価格戦略は、新製品の導入期にあえて低めの受け入れられやすい価格を設定し、短期の利益よりも市場シェアの早期獲得を優先する戦略である。量産による経験効果でコストを下げられる製品や、価格弾力性が高い市場に向く。対になるのが高価格で早期回収を狙うスキミング価格戦略である。
出典:令和4年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問10(IPA)
需要の価格弾力性に関する説明として、適切なものはどれか。
正解:必需品と贅沢品を比較した場合、一般に必需品の方が価格弾力性は小さい。
要点:必需品は価格弾力性が小さく、代替品が多い商品は大きい
需要の価格弾力性は、価格の変化率に対して需要量が何%変化するかを表す。生活に欠かせない必需品は価格が上がっても購入を大きく減らせないため弾力性は小さく、購入を見送れる贅沢品は弾力性が大きくなる。したがって必需品の方が価格弾力性は小さい。
出典:令和7年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問9(IPA)
需要の価格弾力性に関する説明として、適切なものはどれか。
正解:必需品と贅沢品を比較した場合、一般に必需品の方が価格弾力性は小さい。
要点:必需品は価格弾力性が小さく贅沢品は大きい
需要の価格弾力性は、価格が1%変化したときに需要量が何%変化するかを表す指標である。生活に不可欠な必需品は価格が上がっても買わざるを得ないため需要量の変化が小さく、弾力性は小さくなる。逆に贅沢品や代替品の多い商品は弾力性が大きい。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの8 経営戦略 > 2. マーケティング > (2) マーケティング戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。