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技術的負債とは?ぎじゅつてきふさい

技術的負債とは、納期や短期の費用を優先して選んだ設計・実装上の妥協が、後の改修費用として積み上がっていく状態を、借金にたとえた概念。利息にあたるのは、変更のたびに余計にかかる工数と、機能追加までのリードタイムの伸びで、放置すれば新規開発に回せる予算が保守で食い潰される。ST試験では、レガシー刷新の投資を経営へ説明する枠組みとして中心に位置する。

最終更新:2026-10-06

試験情報

ITストラテジスト試験の頻出用語/午前II

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背景

個々の場面では、期日を守るために作り込みを省く判断は正しい。問題は、その判断が記録されず、返済の予定も立てられないまま次の案件へ移ることにある。結果として、なぜ改修に時間がかかるのかを説明できるのが現場だけになり、経営から見ると「同じ機能追加が年々高くなる」という不可解な現象として現れる。これを借金として言い換えたことで、増え続ける保守費が意思決定の結果であり、返済を計画できるものだと経営に伝わるようになった。経営会議では「年間IT予算のうち現行維持が6割を占め、その比率は毎年上がっています。刷新への投資は、この比率を下げて新規投資の原資を作る返済計画です」と、費用構造の比率で語るのが最も通じる。

具体例

経済産業省のDXレポートが指摘した2025年の崖の議論は、まさにこの負債が国全体で積み上がっている状況を扱っている。実務では、20年分の個別改修で複雑化した受注システムで、変更1件に3か月かかる状態を測って示し、3年かけて段階刷新する投資額と、放置した場合の保守費の増加分・機会損失を並べて稟議にかけることになる。

試験での引っ掛け

単に古いシステムやバグが残っている状態を指すのではなく、設計上の妥協が蓄積した状態を指す。またすべて返済すべきものでもなく、数年で廃止が決まっているシステムなら、負債を抱えたまま使い切るほうが合理的になる——返すか抱えたままにするかを、残存年数と改修頻度で判断するのが正しい扱い方になる。刷新すれば負債が消えるという読みも誤りで、返済計画を持たない新システムは同じ速度でまた積み上がる。

関連用語

解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。

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試験での特徴
  • 分野:午前II
  • 単に古いシステムやバグが残っている状態を指すのではなく、設計上の妥協が蓄積した状態を指す。