安全在庫とは?あんぜんざいこ
安全在庫とは、需要と調達期間のばらつきによる欠品を防ぐために、平均消費量を超えて余分に持っておく在庫。需要の標準偏差、調達リードタイム、許容する欠品率に対応する安全係数から量を決める。在庫を減らせという要求と、欠品を出すなという要求を調停する数字である。
最終更新:2026-10-06
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需要が完全に読めて調達期間も一定なら、必要な分だけ都度買えばよく、この在庫は要らない。現実にはどちらも揺れるので、揺れを吸収する緩衝を金額で持つことになる。経営会議では在庫削減と欠品ゼロが同時に指示されがちだが、両立の度合いは選ぶ欠品許容率で決まるという構造を数字で示せることに、この概念の価値がある。
具体例
一日平均二百個、標準偏差三十個、リードタイム九日、安全係数一・六五なら、必要量は一・六五×三十×三で約百五十個になる。調達先を近隣に切り替えて期間を四日に縮めれば同じ条件で約百個に下がり、在庫金額の削減分と切替費用を並べて投資の可否を判断できる。
試験での引っ掛け
欠品を許す率を五パーセントから一パーセントへ絞ると、必要量は比例ではなく急に増える。またリードタイムの平方根に比例するので、発注の回数を細かくするより調達期間そのものを短くするほうが効く。平均需要をまかなう在庫とは別物である点も取り違えやすい。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問21(IPA)
X社では、(1)〜(4)に示す算定方式で在庫補充量を決定している。第n週の週末時点での在庫量をB[n]、第n週の販売量をC[n]としたとき、第n週の週末に発注す…
正解:(C[n-1]+C[n])/2×1.1-B[n]
要点:補充量=翌週予測量×1.1−現在庫量(安全在庫は予測量の10%)
算定方式では、補充量=翌週の販売予測量−現在の在庫量+安全在庫量である。翌週の販売予測量は先週と今週の販売量の平均なので(C[n-1]+C[n])/2、安全在庫量はその10%なので予測量の1.1倍としてまとめられる。現在の在庫量は第n週末時点のB[n]なので、(C[n-1]+C[n])/2×1.1−B[n]となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。