地中熱利用空調とは?ちちゅうねつりようくうちょう
地中熱利用空調とは、年間を通じて温度が安定している地中の熱を熱交換に使い、空調の消費電力を減らす方式。夏は外気より冷たく冬は外気より暖かい地中との温度差を利用するため、外気温が高い夏でも冷却効果が得られる。データセンタの省エネ策としてPUEの改善に用いられる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
データセンタの消費電力のうち、IT機器以外の大半を空調が占める。電力単価の上昇と環境規制の強化により、冷却をどれだけ機械式冷凍機に頼らずに済ませるかが、運用コストと立地選定の判断材料になった。外気冷房・水冷・地中熱・雪氷熱の利用はいずれも「冷やすための電力を別の温度差で置き換える」発想で、立地条件によって使い分けられる。
具体例
寒冷地の外気をそのまま使うさくらインターネットの石狩データセンターに対し、地中熱方式は地中に埋設した管へ外気を通して予冷してから空調機に導入し、夏季の冷房負荷を下げる。
試験での引っ掛け
外気冷房と使える季節が逆。外気冷房は外気が室内より低いときにしか使えないが、地中熱は地中との温度差を使うため夏でも効く。また減るのは空調の電力=PUEの分子側であって、IT機器の消費電力そのものは減らない。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問14(IPA)
データセンタなどで用いられている環境に配慮した空調システムであり、夏季は外気よりも低温になる地中の自然冷熱を熱交換に利用するものはどれか。
正解:クールピット
要点:クールピットは地中の自然冷熱で外気を冷やす空調方式
クールピットは、建物の地下に設けた空間(ピット)へ外気を通し、年間を通じて温度変化の小さい地中の熱を利用して空気を冷やしてから室内へ導入する仕組みである。夏季は外気より低温の地中で熱交換できるため、機械式空調の負荷を減らし省エネルギーにつながる。
出典:令和3年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問12(IPA)
データセンタなどで用いられている環境に配慮した空調システムであり、夏季は外気よりも低温になる地中の自然冷熱を熱交換に利用するものはどれか。
正解:クールピット
要点:地中の安定した温度を冷熱源に使う空調方式がクールピット
クールピットは、建物の地下に設けたピット(空間)へ外気を通し、年間を通じて温度変化の小さい地中の熱で外気を予冷・予熱してから空調に取り込む方式である。夏季は外気より低い地中温度を冷熱源として利用でき、空調機の負荷を下げられる。フリークーリングは外気そのものが低温な時期にその冷たさを使う方式で、熱源が地中ではない点が異なる。
出典:令和5年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問13(IPA)
データセンターなどで用いられている環境に配慮した空調システムであり、夏季は外気よりも低温になる地中と外気との温度差を熱交換に利用するものはどれか。
正解:クールピット
要点:地中との温度差を熱交換に使う空調方式がクールピット
クールピットは、建物の地下に設けたピットへ外気を通し、年間を通じて温度変化の小さい地中の熱と熱交換させてから空調に取り込む方式である。夏季は外気より低い地中温度を冷熱源として利用でき、空調機の負荷を下げられる。フリークーリングは外気そのものが低温な時期にその冷たさを直接利用する方式で、熱源が地中ではない点が異なる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。