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不正のトライアングルとは?ふせいのとらいあんぐる

不正のトライアングルとは、不正行為は「動機・プレッシャー」「機会」「正当化」の3要素がそろったときに起きやすいという考え方で、対策をこの3つのどれを減らすものかで分類できる。組織が直接手を打てるのは主に機会であり、運用の現場では特権IDの分離・作業の申請承認・操作ログの事後点検が、機会を減らす統制として設計される。

最終更新:2026-10-06

試験情報

ITサービスマネージャ試験の頻出用語/午前II

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背景

運用担当者は、業務上の必要から本番データへ最も広くアクセスできる。人を信頼するという方針だけで運用してきた組織が実際の持ち出し事件で失うのは、データだけでなく顧客との契約そのものである。かといって全員を疑う運用は成り立たない。この枠組みが役立つのは、対策を人格の問題から仕組みの問題へ移せるからで、権限を絞ることが特定個人への不信ではなく、機会を減らす設計だと説明できるようになる。

具体例

2014年のベネッセコーポレーションの顧客情報流出は、業務委託先のシステムエンジニアが付与された権限の範囲で顧客データベースへアクセスし、私物のスマートフォンへ持ち出したものだった。付与された権限の広さと持出し経路が「機会」にあたり、以後、多くの現場で作業端末からの外部記憶媒体接続の遮断、特権作業の録画、ダウンロード量の監視が標準の統制として入るようになった。一方、長期の無理な稼働や評価されない当番といった状況は「動機」を高めるため、要員計画の是正も不正防止策の一部になる。

試験での引っ掛け

3要素は「そろって初めて起きやすい」という関係であり、動機だけ・機会だけで説明する選択肢は誤り。また「正当化」は本人の心理的な理由づけ(自分は正当に評価されていない、少しくらい構わない)を指すもので、法的な正当性や免責を意味しない。運用側では、性善説を前提に監視を弱めることを「信頼関係の構築」と説明してしまいがちだが、これは機会を増やす選択であり、統制の設計としては逆方向にあたる。

関連用語

解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。

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試験での特徴
  • 分野:午前II
  • 3要素は「そろって初めて起きやすい」という関係であり、動機だけ・機会だけで説明する選択肢は誤り。