内部統制とは?
内部統制とは、業務の有効性・効率性、財務報告の信頼性、法令等の遵守、資産の保全という目的を達成するために、組織内に構築され運用される仕組み。統制環境、リスクの評価と対応、統制活動、情報と伝達、モニタリング、ITへの対応という6つの基本的要素から成る。
ITサービスマネージャ試験の過去問では4回出題されています(2016年度〜2025年度)。
ないぶとうせい
内部統制の意味
業務の有効性・効率性、財務報告の信頼性、法令等の遵守、資産の保全という目的を達成するために、組織内に構築され運用される仕組み。統制環境、リスクの評価と対応、統制活動、情報と伝達、モニタリング、ITへの対応という6つの基本的要素から成る。
内部統制の具体例
承認・照合・記録・職務分離といった統制活動を業務手順に組み込み、その運用状況を継続的に評価する。
内部統制は試験でどう引っ掛けられる?
内部統制の整備・運用の責任は経営者にある。監査人は有効性を評価する立場であり、構築する立場ではない。取締役会は経営者を監督する立場。
内部統制と関連する用語
内部統制が出た過去問
金融庁の“財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準”における、内部統制に関係を有する者の役割と責任の記述のうち、適切なものはどれか。
正解:内部監査人は、モニタリングの一環として、内部統制の整備及び運用状況を検討、評価し、必要に応じて、その改善を促す職務を担っている。
要点:内部統制の整備責任は経営者、評価と改善促進が内部監査人
内部統制の評価及び監査の基準では、内部監査人はモニタリングの一環として内部統制の整備・運用状況を検討・評価し、必要に応じて改善を促す職務を担うとされている。整備・運用の最終責任は経営者にあり、監査役等は独立した立場から経営者の職務執行を監視・検証する役割を負う。株主は直接の整備責任を負わない。
出典:平成28年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 am2 問15(IPA)内部統制としての効果的な職務の分離の例として、最も適切なものはどれか。
正解:開発部門のプログラマが運用部門のオペレータを兼務しない。
要点:職務の分離の要は開発と運用を同一人に持たせないこと
職務の分離は、一人が業務の実行と検証の両方を握らないようにして、不正や誤りを防ぐ統制である。システム開発者が本番運用の操作権限も持つと、自分が作り込んだ変更を検証なしに本番へ反映できてしまうため、開発と運用の兼務禁止が典型的で効果的な分離となる。
出典:平成29年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 am2 問15(IPA)内部統制報告制度において、原材料購買業務に係る取引の正当性を確保するための業務処理統制はどれか。
正解:定められた発注金額以上の原材料購入依頼を行う場合は、権限をもった上司が承認する。
要点:取引の正当性は権限者による承認統制で確保する
業務処理統制は、個々の業務処理が正当・正確・網羅的に行われることを確保するために業務の流れに組み込まれた統制である。一定金額以上の購入依頼に上長承認を要する仕組みは、権限のない発注を防ぎ取引の正当性を確保する典型的な業務処理統制に当たる。集計による原価低減や納期督促は業務の効率や有効性を高める施策であり、正当性の確保が目的ではない。
出典:平成30年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 am2 問15(IPA)金融庁“財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準(令和5年)”によれば、“記録した取引に漏れ、重複がないこと”は、組織目標を達成するためのITの統制…
正解:信頼性
要点:記録の漏れ・重複がないことはITの統制目標のうち信頼性
実施基準ではITの統制目標を、有効性及び効率性、準拠性、信頼性、可用性、機密性に整理している。このうち信頼性は、情報が組織の意思・意図に沿って承認された範囲で漏れなく正確に記録・処理されることを指す。「記録した取引に漏れ、重複がないこと」は記録の正確性・網羅性の話なので信頼性に含まれる。
出典:令和7年度 春期 ITサービスマネージャ試験 am2 問14(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。