監査報告書とは?かんさほうこくしょ
監査報告書とは、監査の目的・範囲・実施時期・結論に、指摘事項と改善勧告を添えて監査の依頼者へ提出する文書。事実、その事実に対する評価、改善の意見を書き分け、監査調書で裏づけられない記述は載せない。範囲を狭めざるを得なかった制約があれば、その旨も明記する。
最終更新:2026-10-06
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指摘を受ける側は、なぜそれが問題なのかに納得しなければ改善に動かない。事実と評価と意見を混ぜて書くと、事実の一点に反論されただけで指摘全体が崩れ、逆に評価だけを書けば根拠のない断定に見える。三つを分けて書く作法は、第三者が結論までの筋道を後から追えるようにするためのものである。
具体例
「特権IDの棚卸しが過去1年間で実施されていない」が事実、「退職者の権限が残存する恐れがある」が評価、「四半期ごとの棚卸しと記録の3年保存を求める」が意見にあたる。この三段で書けば、被監査部門が争えるのは事実の部分だけになり、指摘の扱いが途中でぶれなくなる。
試験での引っ掛け
提出先は被監査部門ではなく、監査を依頼した側(経営者や監査委員会)である。被監査部門に見せるのは事実誤認の確認までで、指摘そのものを取り下げさせては監査の意味が消える。改善策を監査人が決めて自ら実施するのも独立性を損なう行為で、監査人の役割は勧告と、その後のフォローアップで実施状況を確かめるところまでにとどまる。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問14(IPA)
システム管理基準(平成30年)に基づく、ITガバナンスにおける情報システムの資源管理の監査で判明した経営陣の対応のうち、監査人が、指摘事項として監査報告書に記載…
正解:内部人材の数とスキルが不足していたが、情報システム戦略において外部資源の活用について考慮していなかった。
要点:内部資源が不足するなら外部資源の活用検討が求められる
システム管理基準では、情報システム戦略の策定において、内部資源だけで賄えない場合に外部資源の活用を検討することが求められる。人材の数とスキルが不足しているのに外部資源の活用を検討していない状態は、この要求を満たしておらず、監査人が指摘事項として報告すべき事象である。他の3つは方針の承認や適切な考慮がなされている例であり、指摘の対象にならない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。