PMBOKガイドとは?ぴんぼっくがいど
PMBOKガイドとは、米国のPMI(プロジェクトマネジメント協会)が編纂したプロジェクトマネジメントの知識体系ガイド。第6版までは10の知識エリアと5つのプロセス群のマトリクスでプロセスを整理し、インプット・ツールと技法・アウトプットの形で定義していた。第7版では12の原理原則と8つのパフォーマンス領域を軸とする構成へ転換し、予測型と適応型(アジャイル)を横断して扱えるようにした。
最終更新:2026-10-06
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プロジェクトマネジメントは長く個人の経験知で、会社を移ると通じない状態だった。実務者の集まりであるPMIが現場で使われている手法を集めて体系にまとめ、PMP試験の土台に据えたことで、職種としてのPMが人材市場で通用するようになった。JIS Q 21500が用語と枠組みを中立に定める規格なのに対し、こちらは手法まで踏み込んだ実務の手引という位置づけの違いがある。
具体例
1969年に設立されたPMIが発行し、PMP(Project Management Professional)試験の基礎になっている。Microsoft ProjectやBacklogが備えるWBS・ベースライン・進捗管理の考え方も、この体系の用語をそのまま画面に載せたもの。
試験での引っ掛け
PMBOKガイドは「知識体系の手引」であって、認証や強制力を伴う規格ではない(規格はJIS Q 21500、品質マネジメントシステムはISO 9001)。第7版でプロセス群が構成の軸から外れたが、試験で問われる枠組みは5プロセス群のまま。知識エリアとプロセス群の混同にも注意。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問3(IPA)
PMBOKによれば,多くのプロジェクトのライフサイクルに共通する特性はどれか。
正解:プロジェクトの不確実性の度合いは,プロジェクトの開始時が最も高い。
要点:不確実性は開始時が最大、変更コストは後期ほど増大する
プロジェクトは開始時点で要求も方法も固まっておらず、不確実性とリスクが最も大きい。進行につれて情報が増え不確実性は下がっていく一方、変更やエラー訂正にかかるコストは後になるほど大きくなる。要員数は中盤で山を迎え、終盤には減っていくのが一般的な形である。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
PMBOKによれば,アクティビティの所要期間を見積もる際の資源カレンダーの用途として,適切なものはどれか。
正解:アクティビティが必要とする資源を利用できる作業日及びシフトを取得する。
要点:資源カレンダーは資源が稼働できる日とシフトを示す情報
資源カレンダーは、要員や設備といった資源がいつ利用可能かを示す情報で、稼働可能な作業日、シフト、休日、既に他の作業に割り当てられている期間などを記録する。所要期間の見積りでは、必要工数だけでなく資源が実際に使える日数が期間を左右するため、資源カレンダーが入力として使われる。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問14(IPA)
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問15(IPA)
PMBOKのリスクマネジメントにおけるリスク対応戦略の適用に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:受容は,プラスのリスクとマイナスのリスクのどちらにも使用される戦略である。
要点:受容だけが脅威と好機の双方に共通するリスク対応戦略
PMBOKでは、マイナスのリスク(脅威)への戦略として回避・転嫁・軽減・受容、プラスのリスク(好機)への戦略として活用・共有・強化・受容が挙げられる。受容だけが脅威と好機の双方に共通して用いられる戦略であり、対応策をあらかじめ講じず、発生したときに対処する(あるいはコンティンジェンシー予備で備える)考え方である。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの5 プロジェクトマネジメント > 1. プロジェクトマネジメント > (1) プロジェクト,及びプロジェクトマネジメントの目的と考え方に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。