定量的リスク分析とは?ていりょうてきりすくぶんせき
定量的リスク分析とは、特定されたリスクがプロジェクト目標全体に与える影響を数値で分析するプロセス。モンテカルロ・シミュレーション、感度分析、デシジョンツリー分析、EMV分析などを用い、「予算内で完了する確率は何%か」「必要な予備はいくらか」という形で結果を示す。個別リスクに優先順位を付ける定性的リスク分析の後段に置かれ、絞り込まれたリスクだけを対象にする。
最終更新:2026-10-06
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リスクを「発生確率・中/影響度・大」まで並べても、予備費をいくら積むべきかは決まらない。全体としてどれだけ振れるのかを確率分布として出せば、目標を達成できる確率と、それを一定水準にするために必要な予備の金額・日数を示せる。スポンサに予備費を認めてもらう場面、あるいは提示された納期が現実的でないことを説明する場面で、根拠として使えるのがこの分析である。
具体例
各作業の所要期間を三点見積りで確率分布として与え、Oracle Crystal Ballや@RISKのようなシミュレーションツールで数万回試行すると、「納期を守れる確率は72%、90%にするには12日の予備が要る」という形で結果が出る。
試験での引っ掛け
すべてのリスクに定量的分析をやる必要はなく、定性的分析で優先度が高いと判定されたものに絞る。順序を逆にする選択肢に注意。また得られるのは確率であって断定ではないので、「シミュレーションの結果、納期は守れる」と言い切る選択肢は誤り。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問14(IPA)解説で登場
出典:平成30年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問11(IPA)
PMBOKガイド 第5版によれば、プロジェクト・リスク・マネジメントでは、定性的リスク分析でリスクの優先順位を査定し、定量的リスク分析でリスクがプロジェクト目標…
要点:確率・影響度マトリックスは定性的、感度分析やEMVは定量的手法
定性的リスク分析は、各リスクの発生確率と影響度を評価し、その組合せから優先順位を決めるプロセスで、発生確率・影響度マトリックスが代表的なツールである。感度分析や期待金額価値分析、デシジョンツリーは数値モデルを用いる技法なので、定量的リスク分析で使われる。
出典:平成31年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問10(IPA)
どのリスクがプロジェクトに対して最も影響が大きいかを判断するのに役立つ定量的リスク分析とモデル化の技法として、感度分析がある。感度分析の結果を示した次の図を何と…
正解:トルネード図
要点:感度分析の結果を影響度順の横棒で示した図がトルネード図
感度分析は、個々の不確実要因が目標に与える影響の大きさを比較する定量的リスク分析の技法である。影響の大きい要因から順に横棒を並べると、上ほど棒が長く下にいくほど短い竜巻状の形になるため、この図をトルネード図と呼ぶ。どのリスクに優先的に手を打つべきかを一目で判断できる。
出典:令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問11(IPA)
どのリスクがプロジェクトに対して最も影響が大きいかを判断するのに役立つ定量的リスク分析とモデル化の技法として、感度分析がある。感度分析の結果を示した次の図を何と…
正解:トルネード図
要点:感度分析の結果を影響度順に並べた図がトルネード図
感度分析は、個々の不確実要因が目標にどれだけ影響するかを比較する定量的リスク分析の技法である。影響の大きい要因から順に横棒を並べると上ほど長く下にいくほど短い竜巻状の形になるため、この図をトルネード図と呼ぶ。どのリスクに優先的に対処すべきかが一目で分かる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。