リスク許容度(リスク選好・しきい値)とは?
リスク許容度(リスク選好・しきい値)とは、組織やスポンサがどの程度のリスクを受け入れる意思があるか(リスク選好)と、その受け入れ限界(しきい値)。どのリスクを受容し、どこから積極的な対応を打つのかの線引きを決める基準であり、これが合意されていないと、対応策の要否がPMの主観論争になる。
プロジェクトマネージャ試験の過去問では2回出題されています(2017年度〜2021年度)。
りすくきょようど
リスク許容度(リスク選好・しきい値)の意味
組織やスポンサがどの程度のリスクを受け入れる意思があるか(リスク選好)と、その受け入れ限界(しきい値)。どのリスクを受容し、どこから積極的な対応を打つのかの線引きを決める基準であり、これが合意されていないと、対応策の要否がPMの主観論争になる。
リスク許容度(リスク選好・しきい値)の具体例
「発生確率10%以上かつ影響1,000万円以上のリスクは、必ず軽減策を用意して予備費を積む。それ未満は受容してコンティンジェンシー予備で吸収する」といった形で計画書に明記する。個人情報漏えいのように、金額に関係なく受容しない領域も別途定める。
リスク許容度(リスク選好・しきい値)は試験でどう引っ掛けられる?
許容度はプロジェクトごとに決めるものではなく、組織の方針とスポンサの意思に由来する。PMが独断で「これは受容する」と決めると、顕在化したときに責任問題になる。また受容は「何もしない」ではなく、予備の確保と監視を伴う正式な対応戦略である。PMは許容度を決める側ではなくスポンサ・組織から引き出して明文化する側。しきい値は分野ごとに異なるのが普通で、コストに緩く安全性に厳しいのは矛盾ではない。数値のしきい値を決めずに「重大なら対応」とすると、判断が担当者の主観に委ねられる。
リスク許容度(リスク選好・しきい値)と関連する用語
リスク許容度(リスク選好・しきい値)が出た過去問
PMBOKガイド第5版によれば,組織のプロセス資産に分類されるものはどれか。
正解:課題と欠陥のマネジメントの手順
要点:手順や過去実績はプロセス資産、文化や設備は環境要因
組織のプロセス資産とは、その組織が蓄積してきた計画・プロセス・方針・手順や、過去の教訓・実績情報などのことで、プロジェクトで再利用できる。課題や欠陥をどう扱うかを定めた手順書はまさにこの蓄積された手順に当たる。一方、組織文化や体制、インフラ、ステークホルダのリスク許容度は環境要因に分類される。
出典:平成29年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問2(IPA)PMBOKガイド第6版によれば、組織のプロセス資産に分類されるものはどれか。
正解:課題と欠陥のマネジメント上の手続き
要点:手続きやテンプレートは組織のプロセス資産、環境や文化はEEF
組織のプロセス資産は、その組織が過去の活動を通じて蓄積してきた、プロジェクトで利用できる手順書・テンプレート・知識ベースなどを指す。課題や欠陥をどう扱うかを定めた手続きは、まさに組織が整備して使い回す資産である。一方、組織構造や文化、既存の設備、ステークホルダーのリスク許容度は、プロジェクトを取り巻く与件である組織体の環境要因(EEF)に分類される。
出典:令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問3(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。