リスク許容度(リスク選好・しきい値)とは?りすくきょようど
リスク許容度(リスク選好・しきい値)とは、組織やスポンサがどこまでのリスクなら引き受けるかという姿勢(リスク選好)と、それを発生確率や影響額の数値で線引きしたもの(しきい値)。どのリスクに手を打ち、どれを受容するかの判定基準になり、これが決まっていないと対応の要否がPMの主観論争になる。
最終更新:2026-10-06
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リスクはいくらでも挙げられる一方、対応にはコストと工数がかかるので、どこかで線を引かなければ計画が回らない。その線を誰が引くかを決めずに進めると、顕在化したときに「なぜ手を打たなかったのか」の説明責任がPM個人へ落ちる。だから許容度はプロジェクト側で決めるものではなく、組織とスポンサの意思として先に引き出し、計画書に明記する。JIS Q 21500も、主要なステークホルダのリスク許容度を考慮して対応の優先順位を定めるとしている。
具体例
「発生確率10%以上かつ影響1,000万円以上のリスクは軽減策とオーナーを置き、コンティンジェンシー予備を積む。それ未満は受容して監視する」とリスクマネジメント計画に書き、キックオフでスポンサの承認を得る。個人情報の漏えいのように、金額に関わらず受容しない領域は別建てで定める。
試験での引っ掛け
許容度を決めるのはPMではなく組織とスポンサで、PMの役割はそれを引き出して明文化する側にある。独断で「これは受容する」と決めると、顕在化したときに責任問題になる。受容は何もしないことではなく、予備の確保と監視を伴う正式な対応戦略。しきい値は分野ごとに違ってよく、コストに緩く安全性に厳しいのは矛盾ではない。数値を置かず「重大なら対応」と書けば、判断は担当者の主観へ戻る。
関連用語
出た過去問
出典:令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問3(IPA)解説で登場
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。