著作権法とは?ちょさくけんほう
著作権法とは、思想・感情を創作的に表現した著作物に対し、複製権・公衆送信権などの著作財産権と、公表権・氏名表示権・同一性保持権からなる著作者人格権を認める法律。無方式主義をとり、創作した時点で自動的に権利が発生して登録は要らない。プログラムもデータベースも著作物に含まれる。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
複製が容易なものは、作った人が制作費を回収する前に無償で出回ってしまう。ソフトウェアは複製コストがほぼゼロで、この問題が最も鋭く出た分野だった。開発者が市場で適正な利潤を得られるようにするために保護の範囲と期間を定めたのが著作権法で、国境を越えて流通するためベルヌ条約が各国に無方式主義を求めている。近年はAIの学習データ・生成データの扱いも論点に加わった。
具体例
職務著作の規定により、会社の業務として従業者が職務上作成したプログラムは、契約や就業規則に別段の定めがなければ法人が著作者になる。一方、情報解析のための利用(非享受利用)のように、条件を満たせば著作権者の許諾なく利用できる場面も法律に定められている。
試験での引っ掛け
保護されるのは表現であって、アルゴリズム・解法・プログラム言語・規約(プロトコル)といったアイデアは対象外——ここを保護対象に含めた選択肢が定番の誤り。アイデアそのものを独占したいなら特許法の領域になる。また著作者人格権は譲渡できず、著作財産権だけを譲渡しても同一性保持権は元の著作者に残る点も問われる。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問30(IPA)
プログラムの著作物について、著作権法上、適法である行為はどれか。
正解:処理速度を向上させるために、購入したプログラムを改変した。
要点:所有者は自ら使うために必要な限度で複製・改変できる
著作権法では、プログラムの著作物の複製物の所有者は、自ら電子計算機で利用するために必要と認められる限度において、複製や翻案(改変)を行うことができると定められている。処理速度の向上を目的として購入したプログラムを自ら使うために改変する行為は、この規定により適法である。
出典:令和7年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問30(IPA)
著作権法及び関連法令によれば、生成AIを利用して画像を生成する行為又はその生成物の利用が著作権侵害にあたるか否かに関して、適切な記述はどれか。
正解:AIを利用して生成した画像が著作権で保護された既存の画像と類似しており、それを公開した場合、著作権侵害となる可能性がある。
要点:生成物が既存著作物に類似すれば侵害になり得る
生成AIの学習段階での著作物の利用は情報解析目的として一定範囲で認められる一方、生成物の利用は通常の著作物と同じ基準で判断される。すなわち既存の著作物との類似性と依拠性(既存の著作物を元にして作ったこと)が認められる形で公開・利用すれば、著作権侵害となる可能性がある。
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 1. システム監査 > (9) 情報システムに関係する監査関連法規に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。