バックアップ方式とは?ばっくあっぷほうしき
バックアップ方式とは、フル・差分・増分の3方式がある。フルは毎回すべてのデータ、差分は直近のフルバックアップ以降に変わったぶん、増分は直近のバックアップ(フルでも増分でもよい)以降に変わったぶんを取る。取得の速さと復旧の手数がちょうど逆向きになるのが要点で、どこで折り合うかが方式選択になる。
最終更新:2026-10-07
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毎晩フルを取れれば話は単純だが、媒体の容量も回線も、夜間に取れる時間枠(バックアップウィンドウ)も有限だった。取得量を減らす代わりに復旧時の手数が増える、という交換をどう配分するかで方式が分かれている。近年はランサムウェア対策として、3か所2媒体1隔離の3-2-1ルールや、書き換えを禁じるWORM機能・イミュータブルバックアップも要件に加わっている。
具体例
金曜夜にフル、平日夜に差分を取る運用なら、水曜に壊れても「金曜のフル+火曜の差分1本」の2本で戻せる。同じ構成を増分に替えると夜間の取得は速く終わるが、復旧では金曜のフルに月・火の増分を順番に当てる必要がある。AWS BackupやVeeamのようなツールでも、この3方式の考え方は変わらない。
試験での引っ掛け
世代数の数え方が問われる。「6か月前の状態まで復元できること」という要件なら、当月分を含めて7か月分を保持しなければ足りない。また増分の復旧は途中の1本でも欠けると以降を適用できないため、本数が増えるほど失敗の確率も上がる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問21(IPA)
次の処理条件で磁気ディスクに保存されているファイルを磁気テープにバックアップするとき、バックアップの運用に必要な磁気テープは最少で何本か。 〔処理条件〕 (1)…
正解:14
要点:復元に必要な月数×(フル1本+差分1本)で本数が決まる
任意の日の状態に戻すには、その月のフルバックアップ1本と差分用1本の組が必要になる。6か月前の同一日まで遡れる必要があるため、当月を含めて7か月分を保持することになり、フル7本+差分7本の計14本が最少となる。
出典:平成31年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問21(IPA)
次の処理条件で磁気ディスクに保存されているファイルを磁気テープにバックアップするとき、バックアップの運用に必要な磁気テープは最少で何本か。 〔処理条件〕 (1)…
正解:14
要点:「6か月前まで復元」は当月を含む7か月分の保持が必要
6か月前の同一日まで復元できるようにするには、6か月前の月から当月までの7か月分のバックアップを保持する必要がある。各月についてフルバックアップ用に1本、差分バックアップ用に1本の計2本が要るので、7×2=14本となる。「6か月前」は差分の6ではなく境界を含めた7か月分になる点が要点である。
出典:令和3年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問21(IPA)
次の処理条件で磁気ディスクに保存されているファイルを磁気テープにバックアップするとき、バックアップの運用に必要な磁気テープは最少で何本か。 〔処理条件〕 (1)…
正解:14
要点:当月+6か月分をフルと差分の2本ずつで計14本
ある日の状態に復元するには、その月のフルバックアップと、その月の差分バックアップ用テープの両方が必要になる。復元可能にしておく期間は当月と直前6か月分、つまり7か月分にわたるので、フル用に7本、差分用に7本で合計14本が最少となる。フルと差分を別テープにする条件から、月ごとに2本ずつ確保する形になる。
出典:令和5年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問21(IPA)
フルバックアップ方式と差分バックアップ方式とを用いた運用に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:フルバックアップのデータで復元した後に、差分バックアップのデータを反映させて復旧する。
要点:復旧はフルバックアップ復元後に差分を反映する
差分バックアップは、直前のフルバックアップ以降に変更された部分だけを保存する方式である。復旧するときはまずフルバックアップのデータで復元し、そこへ差分バックアップのデータを反映させる手順になる。バックアップに要する時間は短くなるが、復旧手順は2段階になる。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 3. ファイルシステムに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。