WAN高速化とは?わんこうそくか
WAN高速化とは、往復遅延の大きい広域回線で、実効的な転送速度を上げる技術群。重複データの排除、圧縮、プロトコルの代理応答による往復回数の削減、TCPのウィンドウ調整を、両端に置いた装置やソフトウェアで行う。回線を太くしても解決しない、遅延が原因の遅さに効く点が特徴になる。
最終更新:2026-10-07
高度試験の午前Iを最短で暗記する →背景
TCPは応答を待ちながら送る量を決めるため、片道の距離が伸びると帯域が余っていても速度が出ない。帯域と遅延は別の量で、増速の契約変更をしても遅延は1ミリ秒も縮まらない。遅延そのものを減らせない以上、往復の回数を減らすか、送るデータ量を減らすしかない——高速化装置がやっているのはこの2つである。
具体例
東京と欧州拠点の間に往復200ミリ秒あると、往復の多いファイル共有プロトコルでは1ファイル開くのに数百回の往復が積み上がり、体感が極端に悪くなる。両端に高速化装置を置いて代理応答と重複排除を効かせれば、回線契約を変えずに転送時間が数分の1になる。
試験での引っ掛け
帯域不足による遅さと遅延起因の遅さを取り違えると、回線を増速しても改善しない。また端末側で暗号化された通信は中身が読めず、重複排除も圧縮も効かないため効果が大きく落ちる。装置は両端に必要で、片側だけの導入では機能しない点も問われる。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。