ファイブフォース分析とは?ふぁいぶふぉーすぶんせき
ファイブフォース分析とは、マイケル・ポーターが示した業界の収益構造を読む枠組みで、中心に「既存企業間の敵対関係」を置き、「新規参入の脅威」「代替品の脅威」「買い手の交渉力」「売り手(供給業者)の交渉力」の4つが取り囲む。5つの力が強いほど業界の平均収益性は低くなると考え、どの力を弱められるかで参入・撤退・垂直統合の打ち手を選ぶ。
最終更新:2026-10-06
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業績の差は経営努力の差だと語られがちだが、同じ努力をしても儲かる業界と儲からない業界がある。業界という単位で利益の取り分がどこへ流れているかを説明する道具が無いと、投資の是非を「頑張れるかどうか」でしか議論できない。ファイブフォースは利益を削る力を5つに分解して構造として示し、事業戦略の前提条件を言語化できるようにした枠組みである。
具体例
キーエンスは製品仕様を自社で決め、代理店を介さない直販と生産の外部委託を組み合わせることで、買い手・売り手双方の交渉力が効きにくい構造をつくっている。論述では、自社の事業をこの「どの力に手を打ったか」の形で記述すると、施策と収益性の関係を示しやすい。
試験での引っ掛け
中心に置かれるのは「既存企業同士の敵対関係」であって、新規参入や代替品ではない。「補完財の提供者」は本来の5つに含まれない(後から第6の力として論じられたもの)。自社の経営資源の強み弱みはファイブフォースではなく、バリューチェーンやVRIOなど内部分析の領分。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問7(IPA)解説で登場
環境分析の代表的なフレームワークについて,外部環境を分析するものと内部環境を分析するもので整理した図のcに当てはまるものはどれか。ここで,ア〜エはa〜dのいずれ…
正解:SWOT分析
要点:SWOT分析は内部と外部の分析結果を統合して整理する枠組み
外部環境の分析にはマクロ環境を見るPEST分析と、業界構造を見るファイブフォース分析があり、内部環境の分析にはVRIO分析とバリューチェーン分析がある。3C分析は顧客・競合という外部と自社という内部の両方を扱い、その内外の分析結果を強み・弱み・機会・脅威に整理して戦略の方向性を導くのがSWOT分析である。したがって内外双方を統合する位置にあるcはSWOT分析となる。
出典:平成29年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
ファイブフォース分析は,業界構造を,業界内で競争が激化する五つの要因を用いて図のように説明している。図中のaに入る要因はどれか。
正解:業者間の敵対関係
要点:ファイブフォースの中心は既存企業同士の敵対関係
ファイブフォース分析は、業界の収益性を左右する5つの競争要因で構造を捉える。新規参入の脅威、代替品の脅威、売り手(供給業者)の交渉力、買い手の交渉力の4つが周囲から圧力をかける形で図示され、その中心に位置するのが既存企業同士の競争、すなわち業者間の敵対関係である。
出典:令和元年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問13(IPA)
ファイブフォース分析において、企業の競争力に影響を与える五つの要因として、新規参入者の脅威、バイヤの交渉力、競争業者間の敵対関係、代替製品の脅威と、もう一つはど…
正解:サプライヤの交渉力
要点:ファイブフォースの5つ目は売り手(サプライヤ)の交渉力
ポーターのファイブフォース分析は、業界の収益性を左右する5つの競争要因を、新規参入者の脅威、代替製品・サービスの脅威、買い手(バイヤ)の交渉力、売り手(サプライヤ)の交渉力、既存競争業者間の敵対関係として整理する。したがって残る一つはサプライヤの交渉力である。
出典:令和3年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問6(IPA)
ファイブフォース分析は、業界構造を、業界内で競争が激化する五つの要因を用いて図のように説明している。図中のaに入る要因はどれか。
正解:業者間の敵対関係
要点:ファイブフォースの中心は既存業者間の敵対関係
ファイブフォース分析は業界の競争構造を5つの力で説明する。新規参入の脅威、代替品の脅威、売り手の交渉力、買い手の交渉力の4つが周囲から中央に働きかける形で描かれ、中央に置かれるのは既存の競争業者どうしの敵対関係(業界内の競争の激しさ)である。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの8 経営戦略 > 1. 経営戦略手法 > (3) 事業戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。