エキスパートシステム・ナレッジベースとは?えきすぱーとしすてむなれっじべーす
エキスパートシステム・ナレッジベースとは、熟練者の判断をif-thenの規則の形で表し、推論の仕組みで助言や診断を導くのがエキスパートシステム。ナレッジベースはその規則と事実を蓄えた部分を指す。なぜその結論になったかを規則の連鎖で示せるため説明責任を果たしやすく、退職で失われる専門知識を組織の資産へ移す手段として位置づけられる。
最終更新:2026-10-06
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熟練者の判断は速くて正しいが、本人がいる時間しか使えず、教えるにも年数がかかる。規則として書き出せば、判断そのものを装置に置いて夜間も遠隔地でも使える。ただしこの方式が扱えるのは、条件と結論の対応を人が言葉にできる領域に限られる。経営会議では、要員の高齢化で失われる判断を、退職前に規則へ写し取る期限付きの投資として説明すると通りやすい。
具体例
保守部門で、機器の症状と稼働条件を入力すると原因候補と点検手順を提示する仕組みを作り、熟練者3名の判断を約400の規則へ整理した結果、経験の浅い担当者でも一次切り分けができるようになり出張対応が2割減る、といった形で効果が出る。医療分野のMYCINが古典的な事例として知られる。
試験での引っ掛け
規則は人手で保守する必要があり、対象が複雑になるほど規則同士の矛盾と更新の負担が増えて、いずれ誰も直せなくなる。データから統計的に学習する機械学習と混同しないことが問われ、後者は精度が高くても根拠の説明が難しいという逆向きの弱点をもつ。説明できる方式か、精度が高い方式かは、用途の規制と説明責任の重さで選び分ける。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。