SMTP-AUTHとは?えすえむてぃーぴーおーす
SMTP-AUTHは、メール送信時に利用者を認証するSMTPの拡張で、EHLOの応答で提示された認証方式を使ってIDとパスワードなどを提示し、通った利用者だけが送信できるようにする。サブミッションポート(587番)と組み合わせ、外部からの無条件の中継を断ちつつ、社外にいる正規の利用者には送信を許す、という切り分けを実現する。
最終更新:2026-10-06
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元のSMTPには送信者を確かめる手順が無く、接続してきた相手の依頼をそのまま中継していた。この第三者中継が迷惑メールの供給源になったため、中継の可否を「どのネットワークから来たか」ではなく「誰であるか」で決める必要が生じた。同時期に導入されたOP25B(動的IPからの25番宛て外向き通信の遮断)とセットで、送信経路を587番+認証に寄せる形が定着した。
具体例
在宅勤務者の送信のために587番とSMTP-AUTHを有効にする場合、認証を通しただけでは足りない。漏えいしたIDで大量送信されないよう、1利用者あたりの単位時間送信数に上限を設け、多要素認証を必須とし、端末からの25番の外向き通信は遮断したうえで送信ログを監視する、という組合せで運用する。
試験での引っ掛け
SMTP-AUTHは認証の拡張であって暗号化はしない。経路の保護にはSTARTTLSやSMTP over TLSが別に要る。また認証が保証するのは「送信を依頼した利用者が誰か」までで、メールのヘッダFromに書かれた差出人の正当性は保証しない。古いPOP before SMTPは受信認証の直後の一定時間だけ同一IPからの送信を許す方式で、同じ出口を使う別人の便乗を防げないため置き換えられた。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問16(IPA)
SMTP-AUTHの特徴はどれか。
正解:メールクライアントからメールサーバへの電子メール送信時に,ユーザアカウントとパスワードによる利用者認証を行う。
要点:SMTP-AUTHは送信時に利用者認証を行う拡張
SMTP-AUTHは、メール送信時にクライアントがメールサーバに対しユーザIDとパスワードで認証を行う拡張です。認証された利用者だけに中継を許すことで、第三者による不正中継や迷惑メールの送信を防ぎます。
出典:平成28年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問13(IPA)解説で登場
スパムメールの対策として,宛先ポート番号25の通信に対してISPが実施するOP25Bの説明はどれか。
正解:動的IPアドレスを割り当てたネットワークからISP管理外のネットワークへの直接の通信を遮断する。
要点:OP25Bは動的IPからの25番直接送信を遮断する
OP25Bは、ISPが動的IPアドレスを割り当てた利用者から、自社以外のメールサーバへの25番ポートによる直接接続を遮断する仕組みです。ボットに感染したPCが直接迷惑メールを送信することを抑止でき、正規の送信はサブミッションポートとSMTP-AUTHで行います。
出典:平成28年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問20(IPA)解説で登場
TCPのサブミッションポート(ポート番号587)の説明として,適切なものはどれか。
正解:電子メールサービスで,迷惑メール対策としてSMTPのポート番号25の代わりに使用する。
要点:587番は認証付きでメールを投函する専用ポート
サブミッションポート587番は、メールクライアントがメール送信を投函するための専用ポートです。OP25Bで25番の直接送信が遮断される環境でも、SMTP-AUTHによる認証を伴って587番で送信できるため、迷惑メール対策と正規利用の両立に用いられます。
出典:平成29年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問15(IPA)解説で登場
スパムメールの対策として,宛先ポート番号25の通信に対してISPが実施するOP25Bの例はどれか。
正解:動的IPアドレスを割り当てたネットワークからISP管理外のネットワークへの直接の通信を遮断する。
要点:OP25Bは動的IP網から外部25番への直接送信を遮断
OP25B(Outbound Port 25 Blocking)は、ISPが自網内の動的IPアドレス利用者から外部のメールサーバへの宛先ポート25の直接通信を遮断する対策である。ボット等に感染したPCがISPのメールサーバを経由せずに迷惑メールを直接送信することを防ぐ。正規の利用者はサブミッションポート587とSMTP認証を使って送信する。
出典:平成30年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問14(IPA)
SMTP-AUTHの特徴はどれか。
正解:メールクライアントからメールサーバへの電子メール送信時に,利用者IDとパスワードによる利用者認証を行う。
要点:SMTP-AUTHは送信時に利用者を認証する拡張
SMTP-AUTHは、メール送信時にクライアントがメールサーバに対して利用者IDとパスワードで認証を行うSMTPの拡張です。認証を通った利用者だけに送信を許すことで、第三者による不正中継や迷惑メール送信を防ぎます。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 5. セキュリティ実装技術 > (2) 認証・認可技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。