IDS/IPSとは?あいでぃーえす、あいぴーえす
IDS/IPSとは、通信やホストの挙動を監視して攻撃を検知し管理者へ知らせるのがIDS(侵入検知システム)、検知に加えてその通信の遮断まで行うのがIPS(侵入防止システム)。検知方式には既知の攻撃パターンとの一致で判断するシグネチャ型と、正常な状態を定義してそこからの逸脱を不正とみなすアノマリ型がある。設置形態は、ミラーポートで複製した通信を観測するプロミスキャス型と、通信経路上に挿入するインライン型に分かれる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
ファイアウォールは、どこからどこへ通すかは決められても、通した通信の中身は判断しない。業務に必要な80番や443番を開ければ、その中を攻撃が流れても止まらない。境界を開けたままでは事業が回らない以上、通す前提で中身を見る層が別に要る、という発想から生まれたのがIDS/IPSである。支援士では、遮断による停止のリスクと見逃しのリスクを、区画ごとにどう配分するかという設計判断として問われる。
具体例
SnortやSuricataのようなオープンソースの実装が広く使われている。基幹系の手前はインライン設置のIPSで既知の攻撃を遮断し、業務LAN側はミラーポート接続のIDSで検知のみに留める、といった区画ごとの使い分けにより、誤検知による業務停止の影響が大きい区画では可用性を優先しつつ、監視の目は保てる。
試験での引っ掛け
遮断するには経路上に挿入するインライン設置が必要で、ミラーポートで観測している構成では止められない。フォールスポジティブ(正当な通信を攻撃と誤判定する)とフォールスネガティブ(攻撃の見逃し)の定義の入れ替えも頻出で、未知の攻撃に対応しやすいのはアノマリ型である。またTLSで暗号化された通信は、復号する仕組みを別に置かない限り中身を検査できない点も設計上の限界として問われる。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問12(IPA)
インラインモードで動作するシグネチャ型IPSの特徴はどれか。
正解:IPSが監視対象の通信を通過させるように通信経路上に設置され,定義した異常な通信と合致する通信を不正と判断して遮断する。
要点:インライン型IPSは経路上に置き既知パターンと合致する通信を遮断する
IPSの設置形態には、通信経路上に直列に挿入するインラインモードと、ミラーポートから複製を受け取るプロミスキャスモードがある。また検知方式には、既知の攻撃パターンと照合するシグネチャ型(不正検出型)と、通常状態からの逸脱を見るアノマリ型がある。インラインかつシグネチャ型はエの記述に一致する。
出典:令和6年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問13(IPA)
インラインモードで動作するアノマリ型IPSはどれか。
正解:IPSが監視対象の通信を通過させるように通信経路上に設置される。通常時の通信を定義し,それから外れた通信を不正と判断して遮断する。
要点:アノマリ型は正常状態を定義しそこからの逸脱を不正と判断する
IPSは、通信経路上に直列に置くインラインモードと、ミラーポートから複製を受け取る形態に分かれる。検知方式では、正常な状態を定義してそこから逸脱した通信を不正とみなすのがアノマリ型、既知の攻撃パターンと照合するのがシグネチャ型である。インラインかつアノマリ型はエに一致する。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 4. 情報セキュリティ対策 > (1) 情報セキュリティ対策の種類に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。