WAFとは?わふ
WAFとは、HTTPリクエストとレスポンスの中身をアプリケーション層で検査し、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどWebアプリを狙う攻撃を検知・遮断する装置やサービス。IPアドレスとポートしか見ないファイアウォールでは判断できない、パラメータの値まで踏み込んだ制御を行う。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
Webアプリの脆弱性は個々の実装に起因するため、直すには改修とリリースが要り、委託先の保守待ちや稼働中システムの制約で数週間かかることがある。この「直せるまでの空白」を通信の入口で塞ぐために生まれた。支援士では、恒久対策と暫定対策を切り分けて記述させる設問の道具として繰り返し登場する。
具体例
AmazonのAWS WAFでは、Amazonが保守するマネージドルールに自社アプリ固有の条件を重ねられる。公表直後の脆弱性に対し、その攻撃パターンだけを先に遮断して改修版のリリースまで時間を稼ぐ「仮想パッチ」が代表的な使い方で、Cloudflareなどのサービス型でも同様の運用ができる。
試験での引っ掛け
導入すれば脆弱性が消える、と読むのが誤り。止めているのは通信であってアプリの欠陥は残るため、プレースホルダによるSQL組み立てなどの改修は別に必要になる。TLSで暗号化された通信は復号しないと中身を見られず、復号点の配置と鍵の管理が新たな論点になる。正規の入力を誤遮断するフォールスポジティブの調整も運用の中心。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和3年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問6(IPA)解説で登場
ステートフルパケットインスペクション方式のファイアウォールの特徴はどれか。
正解:パケットフィルタリングを拡張した方式であり,過去に通過したパケットから通信セッションを認識し,受け付けたパケットを通信セッションの状態に照らし合わせて通過させるか遮断するかを判断する。
要点:ステートフルはセッション状態と照合して通過可否を判断する
ステートフルパケットインスペクションは、パケットフィルタリングを拡張し、通過したパケットから通信セッションの状態表(ステートテーブル)を作って保持する方式である。応答パケットが正当なセッションに対応するものかを状態と突き合わせて判定するため、戻り方向の通信を静的なルールで広く開ける必要がなくなる。アプリケーション層の内容までは原則として検査しない点で、プロキシ型やWAFとは区別される。
出典:令和5年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問10(IPA)
WAFにおけるフォールスポジティブに該当するものはどれか。
正解:HTMLの特殊文字“<”を検出したときに通信を遮断するようにWAFを設定した場合,“<”などの数式を含んだ正当なHTTPリクエストが送信されたとき,WAFが攻撃として検知し,遮断する。
要点:フォールスポジティブは正当な通信を攻撃と誤判定して遮断すること
フォールスポジティブ(偽陽性)とは、正当な通信を攻撃と誤って判定してしまうことをいう。アは数式中の不等号を含む正常なリクエストが遮断される例なので、これが該当する。逆に攻撃を見逃すのがフォールスネガティブ(偽陰性)で、イとエがその例である。
出典:令和6年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問12(IPA)
WAFにおけるフォールスポジティブに該当するものはどれか。
正解:HTMLの特殊文字“<”を検出したときに通信を遮断するようにWAFを設定した場合,数式を入力するWebサイトに“<”を数式の一部として含んだHTTPリクエストが送信されたとき,WAFが攻撃として検知し,遮断する。
要点:偽陽性は正当な通信を攻撃と誤判定して遮断してしまうこと
フォールスポジティブ(偽陽性)は、正当な通信を攻撃と誤判定してしまうことである。数式の一部として不等号を入力しただけの正常なリクエストが遮断されるアがこれに当たる。攻撃を見逃すイとエはフォールスネガティブ、不正を正しく遮断するウは正常な検知である。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 4. 情報セキュリティ対策 > (1) 情報セキュリティ対策の種類に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。