パケットフィルタリングとは?
パケットフィルタリングとは、通り抜ける1つ1つのパケットについて、送信元・宛先のアドレスとポート番号、プロトコル種別、通信の向きだけを見て通過か遮断かを判定する方式。処理が軽く高速な反面、中身を解釈しないため、許可した通信に紛れる攻撃は素通りする。
情報処理安全確保支援士試験の過去問では8回出題されています(2016年度〜2023年度)。
ぱけっとふぃるたりんぐ
パケットフィルタリングの意味
通り抜ける1つ1つのパケットについて、送信元・宛先のアドレスとポート番号、プロトコル種別、通信の向きだけを見て通過か遮断かを判定する方式。処理が軽く高速な反面、中身を解釈しないため、許可した通信に紛れる攻撃は素通りする。
パケットフィルタリングの具体例
ルータの制御機能で実装でき、外部から内部の管理用ポートへの接続を落とす、といった粗い切り分けに向く。応答パケットを通すために「相手側の高い番号のポート宛」を広く開ける必要があり、そこが弱点になるため上位の方式と併用する。
パケットフィルタリングは試験でどう引っ掛けられる?
1件ずつ独立に判定するので、応答なのか一方的に送り込まれたものなのかを区別できない。この点が接続の状態を覚える方式との決定的な違いで、断片化されたパケットの2片目以降は判定材料が欠けることも狙われる。
パケットフィルタリングと関連する用語
パケットフィルタリングが出た過去問
ファイアウォールにおけるダイナミックパケットフィルタリングの特徴はどれか。
正解:戻りのパケットに関しては,過去に通過したリクエストパケットに対応付けられるものだけを通過させることができる。
要点:通信状態を記憶し対応する戻りだけを動的に許可
ダイナミックパケットフィルタリングは、通過した通信のセッション状態を記憶し、それに対応する戻りパケットだけを動的に通します。静的フィルタリングのように戻り用のポートを常時開けておく必要がないため、安全性が高くなります。ステートフルインスペクションとも呼ばれます。
出典:平成28年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問5(IPA)ステートフルインスペクション方式のファイアウォールの特徴はどれか。
正解:パケットフィルタリングを拡張した方式であり,過去に通過したパケットから通信セッションを認識し,受け付けたパケットを通信セッションの状態に照らし合わせて通過させるか遮断するかを判断する。
要点:ステートフルインスペクションは通信状態を記憶して判断
ステートフルインスペクションは、パケットフィルタリングを拡張し、通過したパケットからTCPコネクションなどの通信セッションの状態を記憶する方式である。受け取ったパケットがその状態表と矛盾しないか(例えば内部から出た通信に対応する戻りのパケットか)を判断して通過可否を決めるため、戻り通信のために広くポートを開ける必要がない。
出典:平成29年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問9(IPA)ファイアウォールにおけるダイナミックパケットフィルタリングの特徴はどれか。
正解:過去に通過したリクエストパケットに対応付けられる戻りのパケットを通過させることができる。
要点:動的フィルタは往路を記憶し対応する戻りだけを通す
ダイナミックパケットフィルタリングは、通過した通信のセッション情報(送信元・宛先アドレスとポート、TCPの状態など)を表に記録し、それに対応する戻りパケットだけを動的に許可する方式である。ステートフルインスペクションとも呼ばれ、戻り用の高位ポートを静的に開けっ放しにする必要がないため、スタティックフィルタリングより安全性が高い。判断はヘッダ情報とセッション状態に基づく。
出典:平成30年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問6(IPA)ファイアウォールにおけるダイナミックパケットフィルタリングの特徴はどれか。
正解:過去に通過したリクエストパケットに対応付けられる戻りのパケットを通過させることができる。
要点:通過済み通信の戻りパケットだけを動的に許可する方式
ダイナミックパケットフィルタリングは、内部から外部へ出ていくコネクションの情報を状態表(ステートテーブル)として記録し、それに対応する戻りのパケットだけを動的に通過させる方式である。静的フィルタリングのように戻り用のポートを常時開けておく必要がないため、必要な穴を最小限にできる。ステートフルインスペクションとほぼ同義で語られる。
出典:令和1年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問5(IPA)ステートフルインスペクション方式のファイアウォールの特徴はどれか。
正解:パケットフィルタリングを拡張した方式であり,過去に通過したパケットから通信セッションを認識し,受け付けたパケットを通信セッションの状態に照らし合わせて通過させるか遮断するかを判断する。
要点:ステートフルインスペクションはセッション状態で通過可否を判断する
ステートフルインスペクションは、パケットフィルタリングを拡張し、通過したパケットからコネクションの状態(セッション)を記憶して管理する方式である。応答パケットが確立済みセッションに対応するかどうかを状態表と照合して判断するため、静的なフィルタ規則だけの場合より安全に戻りの通信を許可できる。
出典:令和1年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問17(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。