MIMEとは?まいむ
MIMEとは、7ビットのASCIIしか運べないSMTPで、日本語や画像、添付ファイルを送れるようにするためのメールの拡張仕様。Content-Typeで中身の種別を、Content-Transfer-Encodingでbase64などの符号化方式を宣言し、multipartでは境界文字列を使って本文と複数の添付を1通の中に区切って収める。
最終更新:2026-10-06
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SMTPは英字テキストの転送を前提に設計されており、8ビットのデータをそのまま通せない。プロトコル自体を作り替えず、本文の中で型と符号化を宣言する層を足すことで互換性を保ったまま拡張したのがMIMEである。ただし宣言は送信側が自由に書けるため、後に添付マルウェアや偽装の温床にもなり、支援士ではメールゲートウェイの検査設計として問われる。
具体例
Microsoft 365のExchange Online Protectionのようなメールゲートウェイは、multipartをいったん分解し、base64を復号してから実体を検査する。入れ子を深くしたり境界文字列を壊したりして分解を失敗させる回避手口があるため、復号後にサンドボックスで実行して挙動を見る構成が採られる。
試験での引っ掛け
base64は暗号化ではなく符号化で、鍵なしで誰でも復元できる。またContent-Typeも拡張子も送信側の自己申告なので、実体のファイル形式で判定する必要がある。S/MIMEはMIMEに暗号化と署名を足した別仕様であり、MIME自体には秘匿の機能が無い。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問17(IPA)
出典:平成30年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問16(IPA)
電子メール又はその通信を暗号化する三つのプロトコルについて,公開鍵を用意する単位の組合せのうち,適切なものはどれか。
正解:PGP:メールアドレスごと / S/MIME:メールアドレスごと / SMTP over TLS:メールサーバごと
要点:本文暗号化は利用者単位、TLSはサーバ単位の鍵
PGPとS/MIMEはメール本文を利用者単位で暗号化・署名するため、鍵は利用者すなわちメールアドレスごとに用意します。SMTP over TLSはサーバ間の通信路を保護する仕組みなので、証明書と鍵はメールサーバごとに用意します。
出典:令和4年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問16(IPA)
電子メール又はその通信を暗号化する三つのプロトコルについて,公開鍵を用意する単位の組合せのうち,適切なものはどれか。
正解:PGP:メールアドレスごと,S/MIME:メールアドレスごと,SMTP over TLS:メールサーバごと
要点:本文暗号は利用者ごと、通信路のTLSはサーバごとの鍵
PGPとS/MIMEはいずれも利用者単位で本文を暗号化・署名するエンドツーエンドの仕組みであり、鍵はメールアドレス(利用者)ごとに用意する。両者の違いは鍵の信頼の与え方で、PGPは利用者どうしの相互署名、S/MIMEは認証局による証明書に基づく。一方、SMTP over TLSはサーバ間の通信路を保護するもので、証明書はメールサーバごとに用意する。
出典:令和6年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問16(IPA)
電子メール又はその通信を暗号化する三つのプロトコルについて、公開鍵を用意する単位の組合せのうち、適切なものはどれか。
正解:PGP:メールアドレスごと、S/MIME:メールアドレスごと、SMTP over TLS:メールサーバごと
要点:PGPとS/MIMEは個人単位、SMTP over TLSはサーバ単位の鍵
PGPとS/MIMEはいずれもメッセージ自体を暗号化・署名する方式なので、鍵は差出人・宛先という個人、すなわちメールアドレスの単位で用意する。一方、SMTP over TLSはサーバ間またはクライアントとサーバ間の通信路を保護する方式なので、証明書と鍵はホスト名で識別されるメールサーバごとに用意する。エンドツーエンドの保護か、経路の保護かという違いが鍵の単位に表れている。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 5. ネットワーク応用 > (1) インターネットに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。