CPI・SPI(コスト効率指数・スケジュール効率指数)とは?しーぴーあい・えすぴーあい
CPI・SPI(コスト効率指数・スケジュール効率指数)とは、EVMで求める2つの効率指数。CPI(Cost Performance Index、コスト効率指数)=EV÷ACは、投じた費用1円あたりどれだけの出来高が得られたかを示し、1未満ならコスト超過傾向。SPI(Schedule Performance Index、スケジュール効率指数)=EV÷PVは、計画した出来高に対する実績の割合を示し、1未満なら進捗の遅れ。どちらも1以上であれば良好と読む。
最終更新:2026-10-06
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差異を金額(EV−AC、EV−PV)だけで見ると、規模の違うプロジェクトやサブシステムを横に並べて比べられない。割り算にして単位のない比に直せば、1を基準に良し悪しを判断でき、複数案件を同じ表で管理できるようになる。さらにCPIは完成時コストの予測(EAC=BAC÷CPI)にそのまま使えるため、早い段階で着地見込みを示す指標にもなる。
具体例
CPIが0.9なら、1円投じて0.9円分の出来高しか得られていない状態で、この効率が続けば完成時に予算を約11%超過する。SPIが0.8なら、計画した出来高の8割しか達成できていないことを意味する。
試験での引っ掛け
同じCPIでも、コンピュータの性能分野ではCycles Per Instruction(1命令あたりの平均クロック数)を指すので、設問の分野で見分ける。EVMのCPIが1を下回ったときの対処は効率の改善(作業方法の見直し、スコープの再交渉)であって、予算の積み増しではない。SPIは終盤に必ず1へ収束し、遅延の検知力が落ちる点も問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問12(IPA)解説で登場
EVMを採用しているプロジェクトにおける,ある時点のCPIが1.0を下回っていた場合の対処として,適切なものはどれか。
正解:超過コストの原因を明確にし,CPIの改善策に取り組むとともに,CPIの値を監視する。
要点:CPI<1.0はコスト超過。原因を究明し改善と監視を続ける
CPI(コスト効率指数)はEV÷ACで、1.0を下回るのは出来高に対して実コストが多くかかっている、すなわちコストが超過している状態である。この場合は原因を突き止めて改善策を講じ、その後もCPIを監視して効果を確かめるのが適切な対応となる。指標の悪化を計画側の数値合わせで処理してはならない。
出典:令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
EVMを使用してマネジメントをしているプロジェクトで、進捗に関する指標値は次のとおりであった。このプロジェクトに対する適切な評価と対策はどれか。 〔進捗に関する…
正解:コストが予算を超えているので,完成時総予算を超過するおそれがあるが,スケジュールには余裕があるので,残作業のコスト効率を上げる対策を検討するか,コンティンジェンシー予備費の使用を検討する。
要点:CPI<1は予算超過、SPI>1は進捗先行、TCPI>1は効率改善が必要
CPIが1未満の0.9であることは、投入したコストに見合う出来高が得られておらず予算超過の傾向にあることを示す。一方SPIが1を超える1.1なので進捗自体は計画より先行している。さらにTCPIが1.2と1を上回るのは、残作業を当初予算内に収めるには従来より高いコスト効率が必要ということなので、効率改善策を打つかコンティンジェンシー予備費の使用を検討することになる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。