EVM(アーンドバリューマネジメント)とは?
EVM(アーンドバリューマネジメント)とは、スコープ・スケジュール・コストを金額に換算した共通尺度で統合的に管理する手法。PV(出来高計画値)、EV(出来高実績値)、AC(実コスト)の3指標を基に差異と効率指標を算出し、完成時の予測を行う。
プロジェクトマネージャ試験の過去問では7回出題されています(2016年度〜2024年度)。
いーぶいえむ
EVM(アーンドバリューマネジメント)の意味
スコープ・スケジュール・コストを金額に換算した共通尺度で統合的に管理する手法。PV(出来高計画値)、EV(出来高実績値)、AC(実コスト)の3指標を基に差異と効率指標を算出し、完成時の予測を行う。
EVM(アーンドバリューマネジメント)の具体例
期間の半分が経過した時点でPV=5,000万円、EV=4,000万円、AC=4,500万円なら、進捗も遅れコストも超過している状態。
EVM(アーンドバリューマネジメント)は試験でどう引っ掛けられる?
「予算の消化率」は進捗ではない。ACだけを見ても進み具合は分からず、必ずEVと突き合わせる必要がある。
EVM(アーンドバリューマネジメント)と関連する用語
EVM(アーンドバリューマネジメント)が出た過去問
プロジェクトの進捗管理をEVM(Earned Value Management)で行っている。コストが超過せず,納期にも遅れないと予測されるプロジェクトの状況を…
正解:現在時点で,アーンドバリュー(EV・太線)が最も上,その下にプランドバリュー(PV・細線),実コスト(AC・点線)が最も下という順に並ぶグラフ(EV>PV>AC)。
要点:EV≧PVなら進捗良好、EV≧ACならコスト良好と判断する
EVMではEV(出来高)がPV(計画値)以上ならスケジュールは遅れておらず、EVがAC(実コスト)以上ならコストは超過していない。したがってEV>PVかつEV>ACとなる状態、すなわちEVが最も上でACが最も下という関係のグラフが、納期にもコストにも問題がない状況を表す。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問8(IPA)プロジェクト管理で使用する分析技法のうち,傾向分析の説明はどれか。
正解:時間の経過に伴うプロジェクトのパフォーマンスの変動を分析する。
要点:傾向分析は時系列のパフォーマンス変動から先行きを読む技法
傾向分析は、時間の経過に沿ってプロジェクトのパフォーマンス指標がどう推移してきたかを調べ、その傾向から将来を予測する技法である。EVMの指標を時系列で並べて改善・悪化の方向を見るような使い方が典型で、単発の値ではなく変動の方向をとらえる点が特徴である。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問9(IPA)EVMを採用しているプロジェクトにおける,ある時点のCPIが1.0を下回っていた場合の対処として,適切なものはどれか。
正解:超過コストの原因を明確にし,CPIの改善策に取り組むとともに,CPIの値を監視する。
要点:CPI<1.0はコスト超過。原因を究明し改善と監視を続ける
CPI(コスト効率指数)はEV÷ACで、1.0を下回るのは出来高に対して実コストが多くかかっている、すなわちコストが超過している状態である。この場合は原因を突き止めて改善策を講じ、その後もCPIを監視して効果を確かめるのが適切な対応となる。指標の悪化を計画側の数値合わせで処理してはならない。
出典:平成29年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問12(IPA)EVMを使用してマネジメントをしているプロジェクトで、進捗に関する指標値は次のとおりであった。このプロジェクトに対する適切な評価と対策はどれか。 〔進捗に関する…
正解:コストが予算を超えているので,完成時総予算を超過するおそれがあるが,スケジュールには余裕があるので,残作業のコスト効率を上げる対策を検討するか,コンティンジェンシー予備費の使用を検討する。
要点:CPI<1は予算超過、SPI>1は進捗先行、TCPI>1は効率改善が必要
CPIが1未満の0.9であることは、投入したコストに見合う出来高が得られておらず予算超過の傾向にあることを示す。一方SPIが1を超える1.1なので進捗自体は計画より先行している。さらにTCPIが1.2と1を上回るのは、残作業を当初予算内に収めるには従来より高いコスト効率が必要ということなので、効率改善策を打つかコンティンジェンシー予備費の使用を検討することになる。
出典:令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問7(IPA)ある組織では、プロジェクトのスケジュールとコストの管理にアーンドバリューマネジメントを用いている。期間10日間のプロジェクトの、5日目の終了時点の状況は表のとお…
正解:150
要点:効率継続の前提ならEACはBACをCPIで割って求める
現在のコスト効率が今後も続く前提での完成時総コスト見積りは、EAC=BAC÷CPIで求める。CPIはEV÷AC=40÷60=約0.67なので、EAC=100÷(40/60)=150万円となる。EVよりACが大きい、つまり出来高に対して実費が超過している状態なので、EACはBACの100万円を上回る。
出典:令和5年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 am2 問5(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。