TCPI(残作業効率指数)とは?てぃーしーぴーあい
TCPI(残作業効率指数)とは、残った予算内で完成させるために、残作業で達成しなければならないコスト効率。TCPI=(BAC−EV)÷(BAC−AC)、日本語にすれば「残っている仕事の量」÷「残っている金」。1を大きく超えるほど、これまでより高い効率が必要ということで、挽回は難しくなる。
最終更新:2026-10-06
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CPIやコスト差異は「ここまでどうだったか」しか語らず、予算内に収まるのかと聞かれても直接は答えにならない。残作業と残予算の比を取れば、これから必要な効率という前向きの数字になる。上層やステークホルダへ「あとどれだけ効率を上げれば収まるのか」を一つの数で示せるため、予備費の使用や予算変更を諮る場面で効く。
具体例
BAC 1億円、EV 4,000万円、AC 5,000万円なら、TCPI=(1億−4,000万)÷(1億−5,000万)=1.2。残りの作業を従来より2割高い効率でこなさなければ予算内に収まらない、と読む。
試験での引っ掛け
分子と分母の取り違えに注意。分子が残作業(BAC−EV)、分母が残予算(BAC−AC)で、CPI=EV÷ACのように実績どうしを割るのではない。良し悪しの向きもCPIと逆で、CPIは大きいほど良いがTCPIは1を超えるほど厳しい。目標を当初予算でなく最新の完成時予測に置く場合は分母が(EAC−AC)に変わる。
関連用語
出た過去問
出典:令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
EVMを使用してマネジメントをしているプロジェクトで、進捗に関する指標値は次のとおりであった。このプロジェクトに対する適切な評価と対策はどれか。 〔進捗に関する…
正解:コストが予算を超えているので,完成時総予算を超過するおそれがあるが,スケジュールには余裕があるので,残作業のコスト効率を上げる対策を検討するか,コンティンジェンシー予備費の使用を検討する。
要点:CPI<1は予算超過、SPI>1は進捗先行、TCPI>1は効率改善が必要
CPIが1未満の0.9であることは、投入したコストに見合う出来高が得られておらず予算超過の傾向にあることを示す。一方SPIが1を超える1.1なので進捗自体は計画より先行している。さらにTCPIが1.2と1を上回るのは、残作業を当初予算内に収めるには従来より高いコスト効率が必要ということなので、効率改善策を打つかコンティンジェンシー予備費の使用を検討することになる。
出典:令和6年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問4(IPA)
EVMで管理しているプロジェクトがある。図は、プロジェクトの開始日から完了予定日までの期間の半分が経過した時点での状況である。完成時総予算(BAC)どおりに完了…
正解:1.1
要点:TCPIは残予算で残作業を終えるのに要する効率
TCPIは、残りの予算で残作業を終えるために今後必要となるコスト効率を表し、BAC達成を前提とする場合は(BAC−EV)÷(BAC−AC)で求める。図から現時点でEVは34、ACは40、BACは100なので、(100−34)÷(100−40)=66÷60=1.1となる。1を超えるということは、これまでより高い効率で進めなければ予算内に収まらないことを意味する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。