プロトコル番号とは?ぷろとこるばんごう
プロトコル番号とは、IPヘッダに置かれた8ビットのフィールドで、そのパケットが運んでいる上位層プロトコルの種別を示す。ICMPが1、TCPが6、UDPが17、ESPが50、AHが51と番号が割り当てられており、受信側はこの値を見て渡し先の処理を決める。IPv6では次ヘッダフィールドが同じ役目を負う。
最終更新:2026-10-06
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IPは中身を問わずに箱を運ぶ層なので、受け取った側は箱を開ける前に「誰に渡すか」を知る必要がある。1オクテットの番号で種別を示す形にしておけば、上位のプロトコルが増えてもIP側の実装は変えずに済む。運用する側にとっては、ポート番号を持たないプロトコルを識別できる唯一の手掛かりでもあり、フィルタリング設計の粒度を決める値になる。
具体例
IPsecのサイト間VPNを通すACLでは、鍵交換のUDP500番だけを許可しても通信は成立しない。ESPはIPの上に直接載りポート番号を持たないため、プロトコル番号50として明示的に許可する必要がある。OSPFやVRRPも同様に、ポートではなく番号で指定することになる。
試験での引っ掛け
ポート番号とは層も役割も違う。プロトコル番号はネットワーク層のヘッダにあって上位層の種別を示し、ポート番号はトランスポート層のヘッダにあってアプリケーションを識別する。「TCPとUDPを許可したのだから通るはず」と考えると、ESPやOSPFのようにポートを持たない通信が落ちる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和7年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
IPv4において、IPパケットで送られているデータが、ICMPメッセージであることを識別できるヘッダー情報はどれか。
正解:IPヘッダーのプロトコル番号
要点:IPヘッダーのプロトコル番号が上位プロトコルを識別する
IPv4ヘッダーのプロトコル番号フィールドは、ペイロードが何のプロトコルかを示す。ICMPは1、TCPは6、UDPは17が割り当てられており、この値を見ればICMPメッセージであると判別できる。上位層のヘッダーを解析する前に、IPヘッダーだけで振り分けられる仕組みである。
出典:令和7年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10(IPA)解説で登場
IPネットワークにおいて経路情報の交換にUDPを用いるルーティングのプロトコルはどれか。
正解:RIP
要点:経路交換にUDPを使うのはRIP、OSPFはIP直上、BGPはTCP
RIPは距離ベクトル型のルーティングプロトコルで、UDPのポート520を使って定期的に経路情報を broadcast する。OSPFはIPの上に直接(プロトコル番号89)載り、BGPはTCPのポート179を使うため、UDPを用いるのはRIPだけである。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。