ESPとは?
ESPとは、IPsecで暗号化(機密性)と認証・完全性の両方を提供するプロトコル。プロトコル番号は50。ESPヘッダとESPトレーラで対象を挟み、認証データを付加する。
ネットワークスペシャリスト試験の過去問では4回出題されています(2016年度〜2024年度)。
いーえすぴー
ESPの意味
IPsecで暗号化(機密性)と認証・完全性の両方を提供するプロトコル。プロトコル番号は50。ESPヘッダとESPトレーラで対象を挟み、認証データを付加する。
ESPの具体例
ESPトンネルモードでは、元のIPヘッダからESPトレーラまでが暗号化の対象となり、新しいIPヘッダとESPヘッダは平文のまま残る。
ESPは試験でどう引っ掛けられる?
認証だけならAH(プロトコル番号51)。ESPの認証範囲には外側の新IPヘッダは含まれない。
ESPと関連する用語
ESPが出た過去問
図はIPv4におけるIPsecのデータ形式を示している。ESPトンネルモードの電文中で、暗号化されているのはどの部分か。
正解:オリジナルIPヘッダからESPトレーラまで
要点:ESPトンネルモードは元IPヘッダ以降を暗号化する
ESPのトンネルモードでは、元のIPパケット全体を新しいIPヘッダでカプセル化する。暗号化の対象は、オリジナルIPヘッダからESPトレーラまでの範囲である。新IPヘッダとESPヘッダは中継に必要なので暗号化されず、ESP認証データは暗号化後のデータに対する完全性チェック値なので対象外となる。
出典:平成28年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問7(IPA)IPsecに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:ESPのトンネルモードを使用すると、暗号化通信の区間において、エンドツーエンドの通信で用いる元のIPヘッダを含めて暗号化できる。
要点:ESPトンネルモードは元のIPヘッダごと暗号化する
ESPのトンネルモードでは、元のIPパケット全体(元のIPヘッダを含む)を暗号化し、その前に新しいIPヘッダを付けて転送する。このため、経路上では実際の通信相手のIPアドレスが見えなくなり、拠点間VPNのように途中経路を隠したい用途に適する。
出典:平成30年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問19(IPA)図はIPv4におけるIPsecのデータ形式を示している。ESPトンネルモードの電文中で、暗号化されているのはどの部分か。
正解:オリジナルIPヘッダーからESPトレーラまで
要点:ESPトンネルモードは元IPヘッダーからトレーラまでを暗号化
ESPのトンネルモードでは、元のIPパケット全体(オリジナルIPヘッダーを含む)をESPトレーラとともに暗号化し、その前に新しいIPヘッダーとESPヘッダーを付ける。したがって暗号化範囲はオリジナルIPヘッダーからESPトレーラまでである。ESPヘッダーはSPIやシーケンス番号を平文で運び、末尾のESP認証データは完全性検査値なので暗号化されない。
出典:令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問9(IPA)IPsecに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:ESPのトンネルモードを使用すると、暗号化通信の区間において、エンドツーエンドの通信で用いる元のIPヘッダーを含めて暗号化できる。
要点:ESPトンネルモードは元のIPヘッダーごと暗号化する
IPsecのESPトンネルモードでは、元のIPパケット全体(元のIPヘッダーを含む)を暗号化し、その外側に新しいIPヘッダーを付けて転送する。そのため経路上では通信相手の本来の送信元・宛先アドレスが見えず、拠点間VPNで広く使われる。トランスポートモードでは元のIPヘッダーは暗号化されない点が対比になる。
出典:令和6年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問21(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。