ポート番号とは?ぽーとばんごう
ポート番号とは、同じホストに届いたセグメントをどのアプリケーションへ渡すかを識別する16ビットの番号。TCP・UDP双方のヘッダに送信元と宛先の2つが入る。0〜1023がウェルノウンポート、1024〜49151が登録済みポート、49152〜65535が動的・私用ポートで、クライアント側は接続のたびに動的ポートから選ぶ。
最終更新:2026-10-06
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IPアドレスだけでは、届いた通信を「どの機器あてか」までしか分けられない。1台のサーバでWebもメールもDNSも動かすようになると、同じアドレスに来た通信を仕分ける第2の鍵が要る。ポート番号はその鍵として置かれ、結果として送信元IP・送信元ポート・宛先IP・宛先ポート・プロトコルの5つ組が通信を一意に識別するようになった。ファイアウォールの通過条件もNATの変換表もこの5つ組で書くため、設計・切り分けの両方で土台になる。
具体例
番号の管理はIANAが行い、HTTPは80、HTTPSは443、SSHは22、SMTPは25、DNSは53、SNMPは161(トラップは162)、RADIUSは認証1812・課金1813が割り当てられている。NAPTを使う拠点では、1つのグローバルアドレスの下で送信元ポートを付け替えて多数の端末を同時に外へ出す。
試験での引っ掛け
TCPの80番とUDPの80番は別物として扱われ、フィルタ規則もプロトコルごとに書く必要がある。接続先ポートはURLのスキームが決めるので、httpsで明示が無ければ443になる。戻りの通信を許可するときは条件が逆向きになり、送信元が80番・宛先が動的ポートである点を取り違えさせる出題が多い。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10(IPA)
インターネットプロトコルのTCPとUDP両方のヘッダに存在するものはどれか。
正解:送信元ポート番号
要点:ポート番号はTCP・UDP両方のヘッダに共通する
TCPヘッダとUDPヘッダに共通して存在するのは、送信元ポート番号・宛先ポート番号・チェックサムである。ポート番号はトランスポート層でアプリケーションを識別するために両者とも必要になる。一方、シーケンス番号やウィンドウサイズはTCPだけがもつ。
出典:平成28年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20(IPA)
社内ネットワークとインターネットの接続点に、ステートフルインスペクション機能をもっていない、静的なパケットフィルタリング型のファイアウォールを設置している。この…
正解:PC→SMTPサーバ: 送信元1024以上/宛先25、SMTPサーバ→PC: 送信元25/宛先1024以上
要点:SMTPは宛先25番、戻りは送信元25番を許可する
SMTPの待受けポートは25番なので、PCからSMTPサーバへ向かうパケットは宛先ポート25番、送信元ポートはPCが動的に割り当てる1024番以上となる。ステートフルインスペクションがない静的フィルタリングでは戻りの通信も明示的に許可する必要があり、SMTPサーバからPCへ向かうパケットは送信元25番、宛先1024番以上を許可する。
出典:平成29年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問9(IPA)
SMTPに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:迷惑メールの防止のために、メールクライアントからの電子メール送信とメールサーバ間での電子メール転送とで、異なるポート番号を利用できる。
要点:メール送信用に25番と587番のポートを使い分ける
迷惑メール対策として、メールクライアントからの送信(サブミッション)には587番ポートを使い、SMTP認証を行ったうえで受け付ける運用が広まっている。メールサーバ間の転送は従来どおり25番ポートを使うため、両者を別のポート番号で扱い分けられる。
出典:平成29年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問14(IPA)解説で登場
FTPによるファイル転送には、制御用とデータ転送用の二つのコネクションが用いられる。これらのコネクションに関する記述のうち、適切なものはどれか。ここで、FTPは…
正解:どちらのコネクションの確立もクライアントからサーバに対して行う。
要点:パッシブモードFTPは制御もデータもクライアント発
パッシブモードのFTPでは、制御用コネクションはクライアントからサーバの21番へ確立する。続いてクライアントがPASVコマンドを送ると、サーバは待ち受けるポート番号を通知し、データ転送用コネクションもクライアントからサーバへ確立する。どちらもクライアント発信となるため、クライアント側のファイアウォールを通しやすい。
出典:平成29年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問17(IPA)
未使用のIPアドレス空間であるダークネットに到達する通信の観測において、送信元IPアドレスがA、送信元ポート番号が80/tcpのSYN/ACKパケットを受信した…
正解:IPアドレスAを攻撃先とするサービス妨害攻撃
要点:ダークネット観測のSYN/ACKは送信元へのDoSの痕跡
ダークネットには本来通信が届かないので、そこにSYN/ACKが届いたということは、Aが送信元を偽装したSYNを受け取り、その偽装先へ応答を返した結果と考えられる。これはバックスキャッタと呼ばれる現象で、送信元を詐称した大量のSYNがAへ送られている、すなわちAを標的とするサービス妨害攻撃が進行中だと推測できる。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの3 技術要素 > 3. 通信プロトコル > (1) プロトコルとインタフェースに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。