RADIUSとは?らじあす
RADIUSとは、認証(Authentication)・認可(Authorization)・アカウンティング(Accounting)を集中管理するAAAプロトコル。ネットワーク機器がRADIUSクライアントとなって利用者の資格情報をサーバへ問い合わせ、サーバは可否とともに割り当てるVLANや帯域などの属性を返す。UDPを用い、認証は1812番、アカウンティングは1813番ポートを使う(初期の実装は1645/1646番)。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
無線AP・VPN装置・スイッチのそれぞれに利用者アカウントを持たせると、入退社のたびに全機器を回って登録と削除をする運用になり、消し忘れが確実に残る。RADIUSはアカウントと認可情報を1か所に集め、機器側は問い合わせるだけの役に徹する分業を作った。同時に、いつ誰がどこから接続したかのログも1か所に集まるため、後追いの調査ができるようになる。認証基盤の設計問題では、この集中管理の利点と単一障害点の対策がセットで問われる。
具体例
仕様はIETFが RFC 2865(認証)と RFC 2866(アカウンティング)で定めている。実装としてはオープンソースのFreeRADIUSや、Windows ServerのネットワークポリシーサーバがActive Directoryのアカウントを参照する構成が広く使われる。
試験での引っ掛け
RADIUSはUDPを使い認証と認可が一体であるのに対し、TACACS+はTCPを使い認証・認可・アカウンティングを分離してコマンド単位の認可ができる、という対比が繰り返し問われる。またRADIUSは端末とオーセンティケータの間ではなく、オーセンティケータと認証サーバの間で使われる区間のプロトコルで、端末側の区間はEAPOLである。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問17(IPA)解説で登場
無線LANで使用される規格IEEE802.1Xが定めているものはどれか。
正解:アクセスポイントがEAPを使用して、利用者を認証する枠組み
要点:IEEE802.1XはEAPを用いた接続前認証の枠組み
IEEE802.1Xは、LANポートや無線LANアクセスポイントに接続してきた端末を、認証が成功するまで通信させないようにするアクセス制御の枠組みである。認証にはEAPを用い、アクセスポイントは認証装置として、端末と背後のRADIUSサーバとの間で認証情報を中継する役割を担う。
出典:平成30年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問21(IPA)
利用者認証情報を管理するサーバ1台と複数のアクセスポイントで構成された無線LAN環境を実現したい。PCが無線LAN環境に接続するときの利用者認証とアクセス制御に…
正解:アクセスポイントにはIEEE 802.1Xのオーセンティケータを実装し、かつ、RADIUSクライアントの機能をもたせる。
要点:PC=サプリカント、AP=オーセンティケータ兼RADIUSクライアント
IEEE802.1XとRADIUSを組み合わせる標準的な構成では、PCがサプリカント、アクセスポイントがオーセンティケータ、認証情報を持つサーバが認証サーバとなる。アクセスポイントは、PCとの間ではEAPをやり取りし、認証サーバに対してはRADIUSクライアントとして認証要求を中継する。
出典:令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問19(IPA)解説で登場
無線LANで使用される規格IEEE 802.1Xが定めているものはどれか。
正解:アクセスポイントがEAPを使用して、利用者を認証する枠組み
要点:802.1XはEAPを使うポートベース認証の枠組み
IEEE 802.1Xはポートベースのネットワークアクセス制御の規格で、認証が成功するまでそのポートでの通信を許さない仕組みを定める。無線LANではアクセスポイントがオーセンティケータとなり、端末(サプリカント)とRADIUSなどの認証サーバとの間でEAPのやり取りを中継する。認証方式そのものはEAP-TLSやPEAPなど個別に選べる。
出典:令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問21(IPA)解説で登場
無線LANで使用される規格IEEE 802.1Xが定めているものはどれか。
正解:アクセスポイントがEAPを使用して、クライアントを認証する枠組み
要点:802.1XはEAPを用いたポートベース認証の枠組み
IEEE 802.1Xはポートベースのネットワークアクセス制御の規格で、認証に成功するまでそのポートを通じた通信を許可しない。無線LANではアクセスポイントがオーセンティケータとして働き、クライアント(サプリカント)とRADIUSなどの認証サーバとの間でEAPのやり取りを中継する。実際の認証方式はEAP-TLSやPEAPなどから選ぶ。
出典:令和6年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問8(IPA)
リモートアクセス環境において、認証情報やアカウンティング情報をやり取りするプロトコルはどれか。
正解:RADIUS
要点:RADIUSは認証・認可・アカウンティングを集約するAAAプロトコル
RADIUSは、リモートアクセスサーバや無線LANアクセスポイントなどの機器(NAS)と認証サーバとの間で、利用者の認証(Authentication)、認可(Authorization)、利用実績の記録(Accounting)に関する情報をやり取りするプロトコルである。認証情報を1か所に集約でき、IEEE 802.1Xの認証サーバとしても広く使われる。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの3 技術要素 > 1. ネットワーク方式 > (7) インターネット技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。