OSPFとは?おーえすぴーえふ
OSPFとは、リンクステート型のIGP。各ルータが自分のリンク状態をLSAとして広告し、同一エリア内の全ルータが同じリンクステートデータベースを持ったうえで、ダイクストラ法により自分を根とする最短経路木を計算する。メトリックは既定で帯域幅に反比例するコストで、経路上の合計が最小のものが選ばれる。エリア0(バックボーン)を中心にエリアを分割して規模を抑え、IPの上に直接載る(プロトコル番号89)。
最終更新:2026-10-06
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ディスタンスベクタ型は隣から聞いた距離をそのまま信じるため、経路が消えたことが網全体に伝わるまでに時間がかかり、その間ループが生じる。規模が大きくなるほど収束の遅さが障害時間に直結する。リンクステート型は網の地図そのものを全員で共有し、各自が最短経路を計算する方式に変えることでこの弱点を解いた。代わりに全員が同じ地図を持つ負荷が増えるため、エリア分割による情報の絞り込みが設計論点になり、そこが記述式で問われる。
具体例
仕様はIETFが RFC 2328(OSPFv2)として定め、IPv6版は RFC 5340 のOSPFv3として別に規定されている。既定の基準帯域100Mビット/秒ではコストが100M÷帯域で決まるため、1Gビット/秒のリンクも100Mビット/秒のリンクもコスト1に丸まってしまい、基準帯域の見直しが必要になる。
試験での引っ掛け
メトリックはホップ数ではなくコストの合計なので、経由ルータが少なくても細い回線を通る経路は選ばれない。等コストの経路が複数あれば負荷分散するが、コストが1でも違えば片方しか使わない。OSPFv3はOSPFv2の設定変更版ではなく別仕様で、IPv4とIPv6を同時に運用するなら両方を並行して動かす。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問4(IPA)
図は、OSPFを使用するルータa〜iのネットワーク構成を示す。拠点1と拠点3の間の通信はWAN1を、拠点2と拠点3の間の通信はWAN2を通過するようにしたい。x…
正解:x=30, y=30
要点:OSPFの経路選択はコスト合計が最小の経路になる
OSPFは経路上のコストの合計が最小になる経路を選ぶ。したがって、拠点1から拠点3へ向かう経路の合計コストがWAN1経由で最小に、拠点2から拠点3へ向かう経路の合計コストがWAN2経由で最小になるように、xとyを設定する必要がある。各候補値を両拠点の経路コスト合計に当てはめて比較すると、要件を満たす組合せはx=30、y=30である。
出典:令和元年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問2(IPA)
図は、OSPFを使用するルータa〜iのネットワーク構成を示す。拠点1と拠点3の間の通信はWAN1を、拠点2と拠点3の間の通信はWAN2を通過するようにしたい。x…
正解:x=30, y=30
要点:OSPFの経路選択はコスト合計が最小の経路になる
OSPFはコストの合計が最小になる経路を選ぶ。したがって、拠点1から拠点3へ向かう経路がWAN1経由で最小コストに、拠点2から拠点3へ向かう経路がWAN2経由で最小コストになるようにxとyを決める必要がある。各候補値を両拠点の経路コスト合計に当てはめて比較すると、要件を満たすのはx=30、y=30の組合せである。
出典:令和元年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)
二つのルーティングプロトコルRIP-2とOSPFを比較したとき、OSPFだけに当てはまる特徴はどれか。
正解:リンク状態のデータベースを使用している。
要点:OSPFはリンクステートDBから最短経路を計算する
OSPFはリンクステート型のルーティングプロトコルで、各ルータがリンクの状態を交換してエリア内で同一のリンクステートデータベースを構築し、そこからダイクストラ法で最短経路木を計算する。RIP-2はディスタンスベクタ型なので、このようなデータベースはもたない。
出典・参考
高度試験 午前I(情報処理安全確保支援士 相当)のシラバスの3 技術要素 > 3. 通信プロトコル > (1) プロトコルとインタフェースに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。