配信木(共有木/最短経路木)とは?はいしんぎ(きょうゆうぎ/さいたんけいろぎ)
配信木(共有木/最短経路木)とは、マルチキャストのパケットが複製されながら流れていく経路を、グループ単位の木構造として表したもの。RPを根として全送信元で共用するのが共有木、送信元ごとに根を持つのが最短経路木で、前者は中継ルータが覚える状態が少なく、後者は遅延と帯域効率の面で勝る。
最終更新:2026-10-06
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1つの送信元から多数の受信者へ同じデータを届けるとき、ユニキャストで人数分送れば送信元と上流の回線が受信者数に比例して重くなる。分岐点でだけ複製すれば、どの区間にも同じデータは1本しか流れない。その分岐点をどこに置くかを決めるのが配信木で、経路の最短性を取るか、ルータが保持する転送状態の少なさを取るかという対立を調停している。
具体例
PIM-SMで組む場合、まずRPを経由する共有木で配信を始め、一定の流量を超えたグループだけ送信元へ直結する最短経路木へ切り替える(SPTスイッチオーバ)。中継ルータが抱える状態の総量は、おおむねグループ数×送信元数で効いてくる。
試験での引っ掛け
ここでいう木はネットワークの物理構成図ではなく、グループごとの転送状態を表したものである。同じ物理網でもグループが違えば別の木になる。また複製が起きるのは分岐点であって、送信元が受信者の数だけパケットを送出するわけではない。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)解説で登場
二つのルーティングプロトコルRIP-2とOSPFを比較したとき、OSPFだけに当てはまる特徴はどれか。
正解:リンク状態のデータベースを使用している。
要点:OSPFはリンクステートDBから最短経路を計算する
OSPFはリンクステート型のルーティングプロトコルで、各ルータがリンクの状態を交換してエリア内で同一のリンクステートデータベースを構築し、そこからダイクストラ法で最短経路木を計算する。RIP-2はディスタンスベクタ型なので、このようなデータベースはもたない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。