RIPとは?りっぷ
RIPとは、経由するルータ数(ホップ数)をメトリックとするディスタンスベクタ型のIGP。30秒ごとに経路表全体を隣接ルータへ広告し、受け取った側はホップ数に1を足して自分の表に取り込む。最大ホップ数は15で、16は到達不能を意味する。UDPの520番ポートを使い、RIP-2では広告先にマルチキャスト224.0.0.9を用いる。
最終更新:2026-10-06
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初期の小規模な網では、各ルータが隣に「この宛先へは何ホップで行ける」と伝え合うだけで経路表が作れた。設定はほぼ不要で軽い代わりに、経路が消えたことが伝わるまでに時間がかかり、その間に古い情報を互いに送り合うループが起きる。ホップ数の上限を15に切ったのも、スプリットホライズンやポイズンリバースを足したのも、この収束の遅さを抑え込むための手当てである。OSPFがなぜ必要になったかを説明する対照として押さえる。
具体例
仕様はIETFが RFC 2453(RIP-2)として定めている。ホップ数しか見ないため、64kビット/秒の専用線を1ホップで通る経路と、1Gビット/秒を2ホップで通る経路があれば、遅いほうの1ホップが選ばれてしまう。
試験での引っ掛け
RIP-1はクラスフルでサブネットマスクを交換しないため、VLSMや不連続サブネットに対応できない。RIP-2でマスクの交換とマルチキャスト広告に対応した。またRIPが使うのはUDPで、OSPFはIP直上(プロトコル番号89)、BGPはTCPと、プロトコルの載り方の対比が繰り返し問われる。IPv6版はRIPngという別仕様である。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)
二つのルーティングプロトコルRIP-2とOSPFを比較したとき、OSPFだけに当てはまる特徴はどれか。
正解:リンク状態のデータベースを使用している。
要点:OSPFはリンクステートDBから最短経路を計算する
OSPFはリンクステート型のルーティングプロトコルで、各ルータがリンクの状態情報を交換してエリア内で同一のリンクステートデータベースを構築し、そこからダイクストラ法で最短経路木を計算する。RIP-2はディスタンスベクタ型で、このようなデータベースはもたない。
出典:令和元年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)
二つのルーティングプロトコルRIP-2とOSPFを比較したとき、OSPFだけに当てはまる特徴はどれか。
正解:リンク状態のデータベースを使用している。
要点:OSPFはリンクステートDBから最短経路を計算する
OSPFはリンクステート型のルーティングプロトコルで、各ルータがリンクの状態を交換してエリア内で同一のリンクステートデータベースを構築し、そこからダイクストラ法で最短経路木を計算する。RIP-2はディスタンスベクタ型なので、このようなデータベースはもたない。
出典:令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問8(IPA)解説で登場
自律システム間の経路制御に使用されるプロトコルはどれか。
正解:BGP-4
要点:AS間の経路制御に使うのはEGPであるBGP-4
BGP-4は、AS(自律システム)と呼ばれる独立した管理単位の間で経路情報を交換するEGP(外部ゲートウェイプロトコル)で、インターネットの基幹となる経路制御に使われている。経由するASの並び(ASパス)を経路属性として持ち、ポリシーに基づく経路選択ができる。OSPFやRIPはAS内部で使うIGPである。
出典:令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)解説で登場
インターネットにおいて、AS(Autonomous System)間の経路制御に用いられるプロトコルはどれか。
正解:BGP
要点:AS間の経路制御を担うEGPが BGP である
BGPはAS(自律システム)と呼ばれる独立した管理単位の間で経路情報を交換するEGPであり、インターネットの基幹的な経路制御を担う。経由するASの並びであるASパスを属性として保持し、経路のループを検出できるうえ、事業者間のポリシーに基づく経路選択ができる。OSPF・IS-IS・RIPはいずれもAS内部で使うIGPである。
出典:令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11(IPA)
IPv4ネットワークにおいて、交換する経路情報の中にサブネットマスクが含まれていないダイナミックルーティングプロトコルはどれか。
正解:RIP-1
要点:RIP-1はクラスフルでマスク情報を交換しない
RIP-1はクラスフルなルーティングプロトコルであり、交換する経路情報にサブネットマスクを含まない。そのため可変長サブネットマスク(VLSM)や不連続なサブネットを扱えない。RIP-2ではマスク情報が追加され、OSPFやBGP-4も経路長(プレフィックス長)を伴って経路を広告するクラスレス対応である。
出典・参考
高度試験 午前I(情報処理安全確保支援士 相当)のシラバスの3 技術要素 > 3. 通信プロトコル > (1) プロトコルとインタフェースに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。