BGP-4とは?びーじーぴーふぉー
BGP-4とは、AS間の経路制御を担うパスベクタ型のEGP。TCPの179番ポートでピアを確立し、最初に経路表全体を交換したあとは差分(更新と取消し)だけを交換する。経路選択はメトリックの大小ではなく、LOCAL_PREF、AS_PATHの長さ、MEDなどのパス属性と管理者が書いたポリシに基づいて決まる。経路には通過してきたAS番号の並びが付くため、それを見てループを検出できる。
最終更新:2026-10-06
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インターネット全体の経路は数十万本規模にのぼり、全員で同じ地図を共有するリンクステート型の方式では計算も転送も持たない。加えて事業者間では、通したい経路と通したくない経路が契約で決まるため、最短を自動で選ばれては困る。BGPは経路にAS番号の並びを付けて配り、受け取る側が方針で採否を決められる形にした。冗長化やトラフィックの流入制御の設計で、どの属性をどちらの向きに効かせるかが問われる。
具体例
仕様はIETFが RFC 4271 として定めている。複数のISPと接続する企業では、外向きに出る通信の経路をLOCAL_PREFで主回線に寄せ、外から入ってくる通信の経路はAS_PATHプリペンドで予備回線側を長く見せて避けさせる、といった調整を行う。
試験での引っ掛け
LOCAL_PREFは自AS内でのみ有効で外向きの通信の出口を決め、MEDは隣接ASに対して自分への入口の希望を伝えるもので、効く向きが逆である。またプロトコルの載り方の対比も定番で、BGPはTCP179番、OSPFはIP直上のプロトコル番号89、RIPはUDP520番になる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和元年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
ルーティングプロトコルであるBGP-4の説明として、適切なものはどれか。
正解:自律システム間で、経路情報に付加されたパス属性を使用し、ポリシに基づいて経路を選択するパスベクタ方式のプロトコルである。
要点:BGP-4はパス属性とポリシで経路を選ぶパスベクタ型
BGP-4は自律システム(AS)間の経路制御に使うプロトコルで、経路情報に通過ASの並び(ASパス)などのパス属性を付けて交換する。この属性を基に、単純な距離ではなく各組織のポリシに沿って経路を選択できる。ASパスを見ることで経路のループも検出できる。この方式をパスベクタ型と呼ぶ。
出典:令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問8(IPA)
自律システム間の経路制御に使用されるプロトコルはどれか。
正解:BGP-4
要点:AS間の経路制御に使うのはEGPであるBGP-4
BGP-4は、AS(自律システム)と呼ばれる独立した管理単位の間で経路情報を交換するEGP(外部ゲートウェイプロトコル)で、インターネットの基幹となる経路制御に使われている。経由するASの並び(ASパス)を経路属性として持ち、ポリシーに基づく経路選択ができる。OSPFやRIPはAS内部で使うIGPである。
出典:令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
IPネットワークのルーティングプロトコルの一つであるBGP-4の説明として、適切なものはどれか。ここで、自律システムとは、単一のルーティングポリシーによって管理…
正解:自律システム間を接続するルーティングプロトコルとして規定され、経路が変化したときだけ、その差分を送信する。
要点:BGP-4はAS間で経路の差分だけを交換するEGP
BGP-4はAS間を接続するEGPである。TCP上でピアとの接続を保ち、最初に全経路を交換した後は、経路に変化があったときだけ更新(差分)を送る仕組みなので、大規模なインターネットでも交換量を抑えられる。経由ASの並びであるASパスを属性としてもち、ループ検出とポリシー制御ができる。
出典:令和6年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
BGP-4におけるASに関する記述として、適切なものはどれか。
正解:同一の管理ポリシーによって管理されるネットワーク群であり、2オクテット又は4オクテットのAS番号によって識別される。
要点:ASは共通ポリシーで運用されAS番号で識別される管理単位
AS(Autonomous System、自律システム)は、単一の管理主体が共通のルーティングポリシーで運用するネットワークのまとまりである。インターネット上で一意に識別するためAS番号が割り当てられ、当初は2オクテットだったが枯渇に伴い4オクテットへ拡張された。BGP-4はこのAS単位で経路情報を交換する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。