AS(自律システム)とは?えーえす
AS(自律システム)とは、単一の管理主体のもとで、共通の経路制御ポリシに従って運用されるネットワークの集合。AS番号(現在は32ビット)で一意に識別され、AS間の経路交換はBGP-4で行う。外から見ると1つのまとまりとして扱われ、内部でどのIGPを使い経路をどう分けているかは相手に見せない。番号は地域インターネットレジストリを通じて割り当てられる。
最終更新:2026-10-06
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インターネットは単一の組織が運営するものではなく、方針の異なる事業者の網が相互接続してできている。それぞれの内部構成まで含めて全体で1つの経路制御を行うのは、規模の点でも運用主体が違う点でも成り立たない。ASという単位を置いて内部を隠し、境界では方針に基づいて経路を出し入れする形にしたことで、各組織が自分の網を自分の裁量で運用できるようになった。事業者接続やマルチホームの設計で、境界をどこに引くかの議論の前提になる。
具体例
国内ではJPNICがAS番号の割当てを行っており、NTTコミュニケーションズやIIJのような通信事業者、大学の学術情報ネットワークSINETがそれぞれAS番号を持つ。複数の上位事業者と接続するマルチホーム構成では、1つのASが複数の経路を持って冗長性を確保する。
試験での引っ掛け
AS内の経路制御はIGP(OSPF・RIPなど)、AS間はEGP(BGP-4)で、どちらを問われているかで答えが変わる。AS内で使うiBGPはAS間から受けた経路を内部へ配る用途であって、IGPの置き換えではない。また拠点が地理的に離れていても、管理主体と経路制御ポリシが1つなら1つのASであり、拠点数とAS数は対応しない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成30年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
インターネットにおいて、AS(Autonomous System)間の経路制御に用いられるプロトコルはどれか。
正解:BGP
要点:AS間の経路制御を担う外部ゲートウェイプロトコルがBGP
BGPは、AS(自律システム)どうしを結ぶ経路制御に用いられるEGP(外部ゲートウェイプロトコル)である。通過するASの並び(ASパス)を経路情報として交換し、経路のループを検出しつつ、各組織のポリシに基づいて経路を選択できる。インターネットの基幹的な経路制御を担っている。
出典:令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問8(IPA)解説で登場
自律システム間の経路制御に使用されるプロトコルはどれか。
正解:BGP-4
要点:AS間の経路制御に使うのはEGPであるBGP-4
BGP-4は、AS(自律システム)と呼ばれる独立した管理単位の間で経路情報を交換するEGP(外部ゲートウェイプロトコル)で、インターネットの基幹となる経路制御に使われている。経由するASの並び(ASパス)を経路属性として持ち、ポリシーに基づく経路選択ができる。OSPFやRIPはAS内部で使うIGPである。
出典:令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)
インターネットにおいて、AS(Autonomous System)間の経路制御に用いられるプロトコルはどれか。
正解:BGP
要点:AS間の経路制御を担うEGPが BGP である
BGPはAS(自律システム)と呼ばれる独立した管理単位の間で経路情報を交換するEGPであり、インターネットの基幹的な経路制御を担う。経由するASの並びであるASパスを属性として保持し、経路のループを検出できるうえ、事業者間のポリシーに基づく経路選択ができる。OSPF・IS-IS・RIPはいずれもAS内部で使うIGPである。
出典:令和6年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1(IPA)解説で登場
BGP-4におけるASに関する記述として、適切なものはどれか。
正解:同一の管理ポリシーによって管理されるネットワーク群であり、2オクテット又は4オクテットのAS番号によって識別される。
要点:ASは共通ポリシーで運用されAS番号で識別される管理単位
AS(Autonomous System、自律システム)は、単一の管理主体が共通のルーティングポリシーで運用するネットワークのまとまりである。インターネット上で一意に識別するためAS番号が割り当てられ、当初は2オクテットだったが枯渇に伴い4オクテットへ拡張された。BGP-4はこのAS単位で経路情報を交換する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。