MTUとは?えむてぃーゆー
MTUとは、あるデータリンクで一度に転送できるIPパケットの最大長。イーサネットでは既定1500オクテットで、MACヘッダ14オクテットとFCS4オクテットは含まない。経路上で最も小さいMTUが実質の上限になり、それを超えるパケットは分割されるか、破棄されて送信元へ通知が返る。
最終更新:2026-10-06
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媒体ごとに一度に運べる長さの限界が違うのに、IPは異なる媒体をまたいで転送する。どこかでサイズの折り合いを付けなければならないが、分割は再構成の負荷が大きく、断片が1つ失われただけで元のパケット全体を再送する羽目になる。そのため実務では、経路上の最小値を先に知って送信側が最初から小さく送る形をとる。トンネルを重ねるとヘッダの分だけ実効MTUが減るので、VPN設計では必ず検討する項目になる。
具体例
イーサネットフレーム全体の最大長は1500+18=1518オクテットで、IEEE 802.1QのVLANタグが付くと4オクテット増えて1522オクテットになる。IPsecやIP-VPNでトンネルを張る区間では、外側ヘッダの分だけ内側で運べる長さが減るため、その区間のMTUかMSSを調整して分割を避ける。
試験での引っ掛け
MTUにMACヘッダやFCSを含めてしまう誤りが頻出で、1518はフレーム長であってMTUではない。ジャンボフレームは経路上の全機器が同じ大きさに対応していないと通らず、片側だけ設定すると大きいパケットだけが落ちる。IPv6では途中のルータが分割せず、送信元がパスMTU探索で調整する点も違う。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問4(IPA)
図のイーサネットパケットのMTU(Maximum Transmission Unit)は、どの部分の最大長のことか。
正解:IPヘッダ+TCPヘッダ+データ
要点:MTUはMACヘッダを除いたIPパケット部分の最大長
MTUは、データリンクが1回の転送で運べる上位層データの最大長を指し、イーサネットではMACヘッダやFCSを除いたペイロード部分の最大値で、標準は1500バイトである。したがってIPヘッダ以降、すなわちIPヘッダ+TCPヘッダ+データの合計がMTUの対象となる。
出典:令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
IPv4ネットワークでTCPを使用するとき、フラグメント化されることなく送信できるデータの最大長は何オクテットか。ここでTCPパケットのフレーム構成は図のとおり…
正解:1,460
要点:イーサネットのMSSはMTU1500からIPとTCPの各20を引いた1460
MTUはIPパケット全体(IPヘッダを含む)の最大長を指すため、MACヘッダとFCSはMTUに含まれない。したがってデータ部の最大長は、MTUの1,500オクテットからIPヘッダ20オクテットとTCPヘッダ20オクテットを引いた1,460オクテットとなる。これがTCPのMSS(最大セグメント長)であり、イーサネット環境での標準的な値である。
出典:令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
IPv4ネットワークでTCPを使用するとき、フラグメント化されることなく送信できるデータの最大長は何オクテットか。ここでTCPパケットのフレーム構成は図のとおり…
正解:1,460
要点:MTU1500ではMSSは1460(IPとTCPの各20を差引き)
MTUはIPパケット全体(IPヘッダーを含む)の最大長を指すので、MACヘッダーとFCSはMTUに含まれない。したがって送れるデータ部の最大長は、1,500オクテットからIPヘッダー20オクテットとTCPヘッダー20オクテットを差し引いた1,460オクテットである。これがイーサネット環境での標準的なMSS(最大セグメント長)となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。