MSSとは?えむえすえす
MSSとは、TCPが1セグメントで運べるデータ部の最大長。同じデータリンクのMTUからIPヘッダとTCPヘッダを引いた値になり、コネクション確立時のSYNで互いに通知し合って小さいほうに合わせる。経路の途中に小さいMTUの区間があると、この値のままではパケットが通らないことがある。
最終更新:2026-10-06
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IPで分割されると、断片が1つ失われただけで元のパケットを再構成できず、TCPは丸ごと再送する羽目になる。分割そのものも中継機器の負荷になるため、最初から通るサイズで送るほうが効率がよい。そこで、送れるデータ長を接続時に取り決める設計になっている。VPNやトンネルで外側ヘッダが増える区間では、この値を機器側で書き換えて調整するのが定石で、設計時の確認項目になる。
具体例
イーサネット(MTU 1500)でIPオプションもTCPオプションも無ければ、1500−20(IPヘッダ)−20(TCPヘッダ)=1460オクテットがMSSになる。IPv6ではIPヘッダが40オクテットなので、同じMTU 1500でも1440になる。IPsecでトンネルを張る区間では、外側ヘッダの分をさらに差し引いた値へ調整する。
試験での引っ掛け
MSSはデータ部の長さで、ヘッダを含むMTUとは指す範囲が違う。計算問題でヘッダを引き忘れる誤りが頻出。またSYNで通知するのは「自分が受け取れる最大値」なので、実際に使われるのは両者のうち小さいほう。一度に送れる未確認データの総量を決めるウィンドウサイズとも別概念。
関連用語
出た過去問
出典:令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問7(IPA)解説で登場
IPv4ネットワークでTCPを使用するとき、フラグメント化されることなく送信できるデータの最大長は何オクテットか。ここでTCPパケットのフレーム構成は図のとおり…
正解:1,460
要点:イーサネットのMSSはMTU1500からIPとTCPの各20を引いた1460
MTUはIPパケット全体(IPヘッダを含む)の最大長を指すため、MACヘッダとFCSはMTUに含まれない。したがってデータ部の最大長は、MTUの1,500オクテットからIPヘッダ20オクテットとTCPヘッダ20オクテットを引いた1,460オクテットとなる。これがTCPのMSS(最大セグメント長)であり、イーサネット環境での標準的な値である。
出典:令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(IPA)解説で登場
IPv4ネットワークでTCPを使用するとき、フラグメント化されることなく送信できるデータの最大長は何オクテットか。ここでTCPパケットのフレーム構成は図のとおり…
正解:1,460
要点:MTU1500ではMSSは1460(IPとTCPの各20を差引き)
MTUはIPパケット全体(IPヘッダーを含む)の最大長を指すので、MACヘッダーとFCSはMTUに含まれない。したがって送れるデータ部の最大長は、1,500オクテットからIPヘッダー20オクテットとTCPヘッダー20オクテットを差し引いた1,460オクテットである。これがイーサネット環境での標準的なMSS(最大セグメント長)となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。