DHCPとは?でぃーえいちしーぴー
DHCPとは、ネットワークの設定値を端末側に持たせず、サーバが期限付きで貸し出す仕組み。端末はDISCOVERを投げ、OFFER・REQUEST・ACKと進む4段階で割当てが確定し、リース期間の半ばを過ぎたころから延長を要求する。配るのはIPアドレスに限らず、サブネットマスク・デフォルトゲートウェイ・DNSサーバも含む。通信はUDPの67番と68番を使う。
最終更新:2026-10-06
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端末を1台ずつ手で設定していては、台数の多いオフィスや、席を移る利用者、持ち込み端末に追随できない。設定情報をサーバ側へ集めて配れば、DNSやゲートウェイの変更も配布側だけで完結する。一方で払い出しに認証がないため、不正なサーバが1台紛れ込むだけで端末の既定ゲートウェイやDNSを丸ごと差し替えられてしまう。この利便と危うさの両方が、セグメント設計と運用ルールの論点になる。
具体例
拠点ごとにサーバを置かず本社の1台へ集約する構成では、各拠点のルータでDHCPリレーエージェントを有効にし、受け取ったDISCOVERをユニキャストで本社へ転送する。固定アドレスが必要なプリンタや監視対象の機器は、MACアドレスに紐づけて常に同じアドレスを払い出す設定にする。
試験での引っ掛け
DISCOVERはブロードキャストなのでルータを越えず、別セグメントのサーバを使うにはリレーエージェントが要る。またリース期間は、長くすればアドレスが枯渇しやすく、短くすれば更新のトラフィックが増えるトレードオフとして問われる。IPv6のRAによる自動設定はDHCPではなく、DNSサーバのアドレスを配るにはDHCPv6の併用が必要になる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問8(IPA)解説で登場
IPv6のIPアドレスに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:ホストはルータからの情報によって自分のIPアドレスを自動設定できる。
要点:IPv6はRAを使ってアドレスを自動設定できる
IPv6のホストは、ルータが送出するRA(ルータ広告)でプレフィックスを受け取り、インタフェース識別子と組み合わせて自分のアドレスを生成できる。これをステートレスアドレス自動設定といい、DHCPサーバがなくてもアドレスを設定できる。
出典:平成29年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10(IPA)
UDPを使用するプロトコルはどれか。
正解:DHCP
要点:DHCPはUDP(サーバ67番/クライアント68番)を使う
DHCPは、IPアドレスがまだ決まっていない状態でブロードキャストによりサーバを探すところから始まるため、コネクションレスなUDPを使用する。サーバは67番、クライアントは68番のUDPポートを用いる。
出典:令和元年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
DHCPを用いるネットワーク構成において、DHCPリレーエージェントが必要になるのは、ネットワーク間がどの機器で接続されている場合か。
正解:ルータ
要点:ルータ越しのDHCPにはリレーエージェントが要る
DHCPクライアントは、最初にIPアドレスをもたないためブロードキャストでサーバを探す。ルータはブロードキャストを転送しないので、DHCPサーバが別のセグメントにある場合は届かない。そこでルータなどにDHCPリレーエージェントを置き、ブロードキャストをユニキャストに変換してサーバへ中継させる。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの3 技術要素 > 3. 通信プロトコル > (1) プロトコルとインタフェースに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。