競争戦略の3類型とは?きょうそうせんりゃくのさんるいけい
競争戦略の3類型とは、競争優位をどう得るかを、業界最低の原価構造で勝つコストリーダーシップ戦略、独自の価値で勝つ差別化戦略、狭い市場に資源を集中する集中戦略の三つへ整理した枠組み。ポーターが示したもので、優位の源泉(コストか差別化か)と狙う市場範囲(広いか狭いか)という二軸の組合せとして説明される。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
業界の魅力度が同じでも、企業ごとの収益性は大きく違う。その差は運や規模ではなく、どこで優位を作るかを選び、その選択に合わせて活動を一貫させたかで決まる、というのがポーターの主張である。何でもやろうとすれば投資も組織も割れるため、あえて三つに絞って示したところに、この枠組みの実用上の価値がある。
具体例
ニトリは原材料の調達から製造・物流・販売までを自社で抱えて原価を下げるコストリーダーシップ型、キーエンスは自社にしか作れない仕様と提案力で価格差を納得させる差別化型、スノーピークはアウトドアの中でも高価格帯の愛好者層へ狙いを絞る集中戦略型として説明できる。
試験での引っ掛け
コストリーダーシップは「安売り」ではなく、業界で最も低い原価構造を築くこと。値下げは結果であって手段ではない。低コストと差別化を中途半端に併走させるとどちらの優位も得られない「スタック・イン・ザ・ミドル」に陥るという警告が繰り返し問われる。集中戦略もコスト集中と差別化集中に分かれる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問26(IPA)
企業の競争戦略におけるチャレンジャ戦略はどれか。
正解:上位企業の市場シェアを奪うことを目標に,製品,サービス,販売促進,流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。
要点:チャレンジャはリーダとの差別化でシェア奪取を狙う
コトラーの競争地位別戦略では、チャレンジャは業界2番手以下でトップの座を狙う立場にある。リーダとの差別化を武器に、製品・価格・販促・チャネルなどあらゆる面で攻撃を仕掛け市場シェアの奪取を目指す。リーダの全方位戦略、ニッチャの集中戦略、フォロワの模倣戦略とは狙いが異なる。
出典:令和6年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問26(IPA)
コ・クリエーション戦略の特徴はどれか。
正解:顧客や企業ネットワークの力を活用し、商品・サービスだけでなく、顧客の経験までを含めて差別化可能な価値を創造する。
要点:コ・クリエーションは顧客や外部と共に体験まで含めた価値を創る
コ・クリエーション(共創)戦略は、自社だけで価値を作るのではなく、顧客や外部のパートナー企業を巻き込み、共同で価値を生み出す考え方である。製品そのものだけでなく、顧客が得る体験までを含めて差別化を図る点が特徴である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。