IoTとは?あいおーてぃー
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)は、機器やセンサをネットワークにつなぎ、収集したデータを分析して制御や意思決定に生かす仕組み。通信にはLPWA(省電力広域無線)やMQTTのような軽量プロトコルを使う。機器の台数が多く更新が行き届きにくいため、セキュリティと更新の仕組みが設計要件になる。
最終更新:2026-10-07
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現場に置かれた機器は稼働状況が見えず、壊れてから駆けつける事後対応しか取れなかった。通信モジュールとセンサが安価になり常時つないでデータを吸い上げられるようになったことで、遠隔監視・予兆保全・使った分だけ課金といった業態が成立した。半面、出荷後に脆弱性が見つかっても更新されない機器が大量に残るため、午前I(科目A-1)ではセキュリティ側から問われることが多い。
具体例
コマツのKOMTRAXは建設機械の稼働・位置データを通信で集め、保守計画と盗難対策に生かしている。ブリヂストンはタイヤに付けたセンサの情報で摩耗と空気圧を管理する。設計上の指針としては、IPAと総務省・経済産業省の「IoTセキュリティガイドライン」が出荷後の更新まで含めて求めている。
試験での引っ掛け
対策を「出荷時に初期パスワードを個体ごとに変える」だけで足りるとしないこと——脆弱性は出荷後に見つかる前提で、更新を行き渡らせる仕組みまでが要件になる。またCPS(サイバーフィジカルシステム)と混同しやすい。IoTはモノをつなぐ仕組み、CPSは集めた実世界のデータを仮想空間で分析し、結果を実世界へ返すところまでを指す。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問28(IPA)
IoTの技術として注目されている、エッジコンピューティングの説明として、適切なものはどれか。
正解:演算処理のリソースを端末の近傍に置くことによって、アプリケーション処理の低遅延化や通信トラフィックの最適化を行う。
要点:エッジコンピューティングは端末近傍処理で低遅延・通信量削減
エッジコンピューティングは、クラウドに全て送るのではなく端末の近くに演算資源を配置して処理する方式である。近傍で処理することで応答の遅延を減らし、ネットワークへ流れるデータ量を抑えられる。IoTのように多数の端末が大量データを生む環境で有効となる。
出典:平成30年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問27(IPA)
IoTがもたらす効果を“監視”,“制御”,“最適化”,“自律化”の4段階に分類すると、IoTによって工場の機械の監視や制御などを行っているシステムにおいて、“自…
正解:クラウドサービスを介して、機械同士が互いの状態を常時監視・分析し、人手を介すことなく目標に合わせた協調動作を自動で行う。
要点:自律化は人手を介さず機器が判断・協調して動く段階
IoTの効果を段階で捉えると、監視は状態の把握、制御は遠隔からの操作、最適化はデータ分析による性能向上、自律化は人手を介さずに機器同士が判断して動く段階である。機械同士が互いの状態を監視・分析し、人の介在なしに目標に合わせて協調動作するのは、最上位の自律化に当たる。
出典:平成31年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問28(IPA)
IoT活用におけるディジタルツインの説明はどれか。
正解:ディジタル空間に現実世界と同等な世界を、様々なセンサで収集したデータを用いて構築し、現実世界では実施できないようなシミュレーションを行うこと
要点:ディジタルツインは現実の写しを仮想空間に作り検証する
ディジタルツインは、現実世界の機器や設備をセンサで計測したデータを使い、ディジタル空間に対応する双子のモデルを構築する技術である。現実では危険・高コストで試せない条件をモデル上で再現してシミュレーションでき、故障予知や設計改善に活用される。IoTで集めたデータが常時反映される点が、単なる3Dモデルとの違いである。
出典:令和3年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問12(IPA)
IoT推進コンソーシアム、総務省、経済産業省が策定した“IoTセキュリティガイドライン(Ver 1.0)”における“要点17. 出荷・リリース後も安全安心な状態…
正解:IoT機器のアップデート方法の検討、アップデートなどの機能の搭載、アップデートの実施
要点:出荷後の安全維持の要はアップデート機能の実装と実施
IoTセキュリティガイドラインの要点17は、出荷・リリース後の運用段階で安全な状態を保ち続けることを求めている。その代表的な対策例が、脆弱性が見つかったときに修正を配布できるようアップデート機能をあらかじめ設計・実装し、実際に更新を実施することである。
出典:令和3年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問28(IPA)
IoTの技術として注目されている、エッジコンピューティングの説明として、適切なものはどれか。
正解:演算処理のリソースをセンサ端末の近傍に置くことによって、アプリケーション処理の低遅延化や通信トラフィックの最適化を行う。
要点:エッジは端末近傍で処理し低遅延と通信量削減を実現
エッジコンピューティングは、クラウドに集約せずセンサや端末の近くに演算資源を配置し、そこでデータを処理する方式である。応答が速くなって低遅延の処理が可能になり、クラウドへ送るデータ量が減って通信トラフィックも最適化される。IoTのように大量の端末がデータを生む環境で有効となる。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 1. システム要件定義・ソフトウェア要件定義 > (6) ソフトウェアの境界及び要件の定義に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。