PPMとは?ぴーぴーえむ
PPM(Product Portfolio Management)は、縦軸に市場成長率、横軸に相対的市場シェアをとって事業を4象限に置き、どこから資金を取ってどこへ入れるかを決める手法。象限は花形・金のなる木・問題児・負け犬の4つで、ボストン・コンサルティング・グループが考案した。
最終更新:2026-10-07
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複数の事業を抱える企業では、どの事業部も「うちにも投資を」と主張するため、配分を決める共通のものさしが要る。PPMはシェアが高いほどコストが下がる経験曲線効果と、成長期ほど投資が要る製品ライフサイクルの2つを軸に据えることで、資金の出し手と受け手を機械的に切り分けた。午前I(科目A-1)ではストラテジ系の定番で、技術職の受験者にとって専門外にあたる。
具体例
富士フイルムは、写真フィルムがまだ「金のなる木」だった時期に得た資金を、医療用画像診断や機能性化粧品といった当時の「問題児」へ振り向け、後の主力事業へ育てた。稼ぐ事業と育てる事業を分けて資金を回す、というPPMの筋がそのまま現れている。
試験での引っ掛け
「花形」は高成長・高シェアだが、シェアを守るための投資も大きく、手元に資金を残す立場ではない。資金の出し手はあくまで低成長・高シェアの「金のなる木」。また負け犬=即撤退とも限らず、他事業との関連で残す判断もありうる。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問26(IPA)
PPMにおいて、投資用の資金源として位置付けられる事業はどれか。
正解:市場成長率が低く、相対的市場占有率が高い事業
要点:PPMの資金源は「金のなる木」(低成長・高シェア)
PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)では、市場成長率が低く相対的市場占有率が高い事業を「金のなる木」と呼ぶ。成長市場ではないため追加投資が少なくて済む一方、高いシェアから安定したキャッシュを生むので、他の事業への投資の資金源として位置付けられる。
出典:令和元年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問26(IPA)
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)における“花形”を説明したものはどれか。
正解:市場成長率、市場占有率ともに高い製品である。成長に伴う投資も必要とするので、資金創出効果は大きいとは限らない。
要点:花形は高成長・高シェアだが投資も多く必要な事業
PPMの「花形(スター)」は、市場成長率も相対的市場占有率もともに高い製品である。多くの資金を生む一方で、成長する市場での地位を守るために設備や販促への投資も必要となるため、正味の資金創出効果は必ずしも大きくならない。市場の成長が鈍化すれば「金のなる木」へ移行する。
出典:令和3年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問26(IPA)
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)マトリックスのa、bに入れる語句の適切な組合せはどれか。
正解:a:市場成長率 b:市場占有率
要点:PPMは縦軸に市場成長率、横軸に市場占有率をとる
PPMは、縦軸に市場成長率、横軸に市場占有率(相対的市場シェア)をとって事業を4象限に分類する手法である。成長率が高く占有率も高い事業が「花形」、成長率は高いが占有率が低い事業が「問題児」、成長率が低く占有率が高い事業が「金のなる木」、両方低い事業が「負け犬」となる。図でも縦軸a=市場成長率、横軸b=市場占有率とすれば各象限の名称と整合する。
出典:令和4年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問26(IPA)
PPMにおいて、投資用の資金源として位置付けられる事業はどれか。
正解:市場成長率が低く、相対的市場占有率が高い事業
要点:PPMの資金源は成長率が低く占有率が高い金のなる木
PPMでは、市場成長率と相対的市場占有率の2軸で事業を4分類する。市場成長率が低く占有率が高い事業は「金のなる木」と呼ばれ、成長のための追加投資が少なくて済むうえ安定した収益が得られるため、他の事業への投資原資となる。ここで得た資金を、成長が見込める事業へ振り向けるのが基本的な考え方である。
出典:令和7年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問26(IPA)
市場成長率と相対的市場シェアから、市場と企業との関係を分析し、自社製品や事業についての最適な資源配分方針を求めるための手法はどれか。
正解:PPM
要点:PPMは市場成長率とシェアの二軸で資源配分を決める
PPM(Product Portfolio Management)は、市場成長率を縦軸、相対的市場シェアを横軸にとった四象限に自社の製品や事業を配置し、花形・金のなる木・問題児・負け犬に分類する手法である。資金の生み手と使い手を可視化し、経営資源の最適配分を判断する。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 1. 経営戦略手法 > (2) 全社戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。