成長マトリクスとは?せいちょうまとりくす
成長マトリクスとは、製品を既存・新規、市場を既存・新規の二軸で切り、成長の方向性を市場浸透・新市場開拓(市場開拓)・新製品開発(製品開発)・多角化の四つに分ける枠組み。アンゾフが示したもので、多角化へ寄るほど既存の資源や顧客基盤が使えず不確実性が高い。午前I(科目A-1)では施策の例文がどの象限に当たるかを選ばせる形で出る。
最終更新:2026-10-07
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成長を「売上を伸ばす」とだけ語ると、既存客に売り増すのか、新しい客層を開くのか、別事業を興すのかが一語に混ざる。必要な投資額も担う組織も違うのに、同じ土俵で議論してしまう。アンゾフは成長を製品と市場という二つの変数の組合せへ分解し、選んだ方向によって要る能力とリスクが決まることを示した。IPAのシラバスも成長戦略の代表的手法として挙げている。
具体例
任天堂で言えば、据置機のソフトを既存の遊び手へ売り増すのが市場浸透、同じSwitchを海外市場や新しい年齢層へ広げるのが新市場開拓、既存の遊び手へ新しいハードやタイトルを出すのが新製品開発、テーマパークや映像事業へ広げるのが多角化にあたる。
試験での引っ掛け
新市場開拓と新製品開発は向きが逆で、既存製品を新しい市場へ持ち込むのが新市場開拓、既存市場へ新製品を出すのが新製品開発。二軸は製品と市場であり、市場成長率と市場占有率で既存事業の資金配分を決めるPPMとは軸も目的も違う。多角化は「新規×新規」であって、関連分野なら安全という意味ではない。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問27(IPA)
アンゾフが提唱する成長マトリクスを説明したものはどれか。
正解:製品と市場の視点から、事業拡大の方向性を市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化に分けて、戦略を検討する。
要点:成長マトリクスは製品と市場の2軸で方向性を4分類
アンゾフの成長マトリクスは、製品(既存/新規)と市場(既存/新規)の2軸で事業拡大の方向性を、市場浸透、製品開発、市場開拓、多角化の4つに整理する枠組みである。自社がどの方向で成長を目指すかを検討する際の出発点となる。
出典:令和7年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問27(IPA)
図のアンゾフの成長マトリクスのうち、市場浸透戦略の例として、適切なものはどれか。
正解:ある地域において特別価格で販売することで、商品の知名度を上げ、その地域の多くの住民に販売する。
要点:市場浸透は既存市場×既存製品でシェアを高める戦略
アンゾフの成長マトリクスで市場浸透戦略は、既存市場に既存製品を投入し、購入頻度やシェアを高めて売上を伸ばす戦略である。特別価格で知名度を上げ、同じ地域の住民により多く売るのは、既存の市場と製品の組合せに当たる。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 1. 経営戦略手法 > (3) 事業戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。