ロードバランサとは?ろーどばらんさ
ロードバランサとは、複数のサーバの前段に置き、届いた要求を各サーバへ振り分ける装置やサービス。ラウンドロビン、最少接続数、応答時間などの規則で割り当て、ヘルスチェックに応答しないサーバは自動で振り分け先から外す。宛先ポートで振るトランスポート層型と、URLなど中身を見て振るアプリケーション層型がある。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
1台のサーバの性能を上げ続ける方法には価格と物理的な上限があり、しかも1台では更新も故障もそのまま停止になる。台数を増やして分担させたいが、利用者に「今日はこのサーバへ」と言うわけにはいかない。入口のアドレスを1つに固定したまま、後ろの台数を自由に増減できるようにしたのがロードバランサで、性能と可用性を同時に稼ぐ役目を持つ。
具体例
AWSのELBやNGINXが代表例。Webサーバ3台の前段に置けば、1台ずつ切り離して更新しても利用者からは止まって見えない。TLSの復号処理をロードバランサ側へ集約し、背後のサーバの負荷を下げる構成もよく採られる。
試験での引っ掛け
同じ利用者を同じサーバへ固定する設定(スティッキーセション)を入れると、そのサーバが落ちた時点でセションが失われ、振り分けの偏りも生じる。セション情報は外部の共有記憶に持たせ、どのサーバでも処理できる形にしておくのが本来の姿。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成30年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問5(IPA)
4種類の装置で構成される次のシステムの稼働率は、およそ幾らか。ここで、アプリケーションサーバとデータベースサーバの稼働率は0.8であり、それぞれのサーバのどちら…
正解:0.92
要点:並列は1−(1−r)^n、層同士は直列なので掛け合わせる
アプリケーションサーバ2台は並列冗長なので、その稼働率は 1-(1-0.8)^2 = 1-0.04 = 0.96 となる。データベースサーバ2台も同様に0.96。両者はクロス接続されており、アプリ層とDB層が直列の関係になるので、システム全体の稼働率は 0.96×0.96 = 0.9216、およそ0.92である。負荷分散装置と磁気ディスク装置は故障しないので計算に影響しない。
出典:平成30年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)解説で登場
ETSI(欧州電気通信標準化機構)によって提案されたNFV(Network Functions Virtualisation)に関する記述として、適切なものはど…
正解:仮想化技術を利用し、ネットワーク機能を汎用サーバ上にソフトウェアとして実現したコンポーネントを用いることによって、柔軟なネットワーク基盤を構築する。
要点:NFVはネットワーク機能を汎用サーバ上のソフトで実現する
NFV(ネットワーク機能仮想化)は、ルータやファイアウォール、ロードバランサといった専用機器で実現していたネットワーク機能を、仮想化技術を使って汎用サーバ上のソフトウェアとして動かす考え方である。機器の調達を待たずに機能を追加・変更できるため、柔軟でコスト効率の高いネットワーク基盤を構築できる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。