キューとは?きゅー
キューとは、最初に入れたデータを最初に取り出す、先入れ先出し(FIFO:First In First Out)のデータ構造。末尾への追加をエンキュー、先頭からの取り出しをデキューと呼ぶ。到着した順に処理したい場面で使う。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
要求を出す側と処理する側の速さが一致しないと、要求は取りこぼされるか、出した側がその場で待たされる。両者の間に「順番に並ばせて溜めておく場所」を挟んで切り離すのがキューで、先に来たものが先に処理される公平さと、処理の非同期化を同時に実現する。午前I(科目A-1)ではアルゴリズムが専門でない受験者にも出るため、スタックとの対比という一点で問われることが多い。
具体例
プリンタの印刷ジョブは投入順に処理され、Amazon SQSやRabbitMQのようなメッセージキューはWebアプリと重い後処理を切り離す。OSのラウンドロビン方式のスケジューリングも、実行可能なタスクをキューに並べて順番に回す。
試験での引っ掛け
キューはFIFO、スタックはLIFO(後入れ先出し)で、逆に覚えないこと。再帰呼出しの戻り先や式の評価に使うのはスタックである。また「優先度付きキュー」は名前にキューが付くが、取り出し順は到着順ではなく優先度順で、FIFOではない。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問14(IPA)
サイバーレスキュー隊(J-CRAT)の役割はどれか。
正解:標的型サイバー攻撃を受けた組織や個人から提供された情報を分析し、社会や産業に重大な被害を及ぼしかねない標的型サイバー攻撃の把握、被害の分析、対策の早期着手の支援を行う。
要点:J-CRATは標的型攻撃の被害分析と早期対処を支援する
J-CRAT(サイバーレスキュー隊)はIPAが運営し、標的型サイバー攻撃を受けた組織からの相談・情報提供を受けて分析し、被害の拡大や連鎖を防ぐための早期対処を支援する。特に攻撃の連鎖の起点になりやすい組織を助けることで、社会全体への波及を抑えることを狙う。政府機関の監視を担うGSOCやJ-CSIP、ISOGとは役割が異なる。
出典:平成30年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問2(IPA)
コンピュータによる伝票処理システムがある。このシステムは、伝票データをためる待ち行列をもち、M/M/1の待ち行列モデルが適用できるものとする。平均待ち時間がT秒…
正解:50
要点:M/M/1の平均待ち時間はρ/(1−ρ)×平均処理時間
M/M/1モデルの平均待ち時間Twは、利用率をρ、平均サービス時間をTsとすると Tw = ρ/(1-ρ) × Ts で表される。ここではTs=T秒なので、Tw≧T となる条件は ρ/(1-ρ) ≧ 1、すなわち ρ ≧ 1-ρ より ρ ≧ 0.5 である。したがって利用率が50%以上になったときに平均待ち時間がT秒以上となる。
出典:令和元年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問2(IPA)
通信回線を使用したデータ伝送システムにM/M/1の待ち行列モデルを適用すると、平均回線待ち時間、平均伝送時間、回線利用率の関係は、次の式で表すことができる。 平…
正解:0.5
要点:待ち時間が伝送時間を超えるのは利用率0.5から
与式より、平均回線待ち時間が平均伝送時間より長くなる条件は 回線利用率/(1-回線利用率) > 1 である。両辺に(1-回線利用率)を掛けると 回線利用率 > 1-回線利用率 となり、回線利用率 > 0.5 が得られる。したがって0.5を超えたときに初めて待ち時間が伝送時間を上回る。
出典:令和元年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問6(IPA)
ジョブ群と実行の条件が次のとおりであるとき、一時ファイルを作成する磁気ディスクに必要な容量は最低何Mバイトか。 〔ジョブ群〕 (図参照) 〔実行の条件〕 (1)…
正解:200
要点:同時に存在する一時ファイル数の最大値から必要容量を求める
多重度2で順に実行すると、まずAが単独で走ってファイルを1つ作る。次にBとCが同時に走り、BがAのファイルを参照して終了時に削除する。この時点でBとCのファイルが残り、続いてDとEが同時に実行される。DとEの実行中はB・C・D・Eの4つのファイルが同時に存在するので、50Mバイト×4=200Mバイトが最大となる。その後F実行時は3ファイル分の150Mバイトなので、必要な容量は最低200Mバイトである。
出典:令和6年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問1(IPA)
ATM(現金自動預払機)が1台ずつ設置してある二つの支店を統合し、統合後の支店にはATMを1台設置する。統合後のATMの平均待ち時間を求める式はどれか。ここで、…
正解:2ρ/(1-2ρ)×Ts
要点:統合で利用率が2ρになりM/M/1の式に代入する
M/M/1モデルの平均待ち時間はρ/(1-ρ)×Tsで表される。2支店を統合すると利用者数(到着率)は合計されて2倍になり、サービス時間Tsは変わらないので、統合後の利用率は2ρとなる。これを式に代入して、平均待ち時間は2ρ/(1-2ρ)×Tsとなる。
出典・参考
公式シラバスの1 基礎理論 > 1. データ構造 > (2) データ構造の種類に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。