J-CSIPとは?じぇいしっぷ
J-CSIP(サイバー情報共有イニシアティブ)は、IPA(情報処理推進機構)を情報ハブとして、参加組織が受けた標的型攻撃の情報を持ち寄り、組織名を伏せたうえで参加組織間へ還元する枠組み。2011年に重要インフラ機器の製造業者から始まり、業界ごとのグループに分かれて運用されている。
最終更新:2026-10-07
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標的型攻撃は同じ攻撃者が同業種の複数社を順に狙うため、1社では1件の事故でも、業界単位で束ねると手口の共通点が見えてくる。一方で被害を実名で出すと取引や評判に響くので情報が集まらない。匿名化を担う中立の受け皿を公的機関側に置いたことが、この仕組みの成立条件になっている。
具体例
参加組織は受信した標的型攻撃メールの検体・件名・送信元などをIPAへ提供し、IPAが提供元を伏せて他の参加組織へ配る。IPAは運用状況を年度ごとに報告書として公表しており、業界別の攻撃傾向が把握できる。
試験での引っ掛け
J-CRAT(サイバーレスキュー隊)との取り違えが定番で、J-CSIPは参加組織どうしの情報共有、J-CRATは標的型攻撃の相談を受けて被害の拡大を防ぐ支援活動である。JPCERT/CCはインシデント対応の調整を行う組織、NISCは政府の司令塔で、それぞれ役割の層が違う。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問14(IPA)解説で登場
サイバーレスキュー隊(J-CRAT)の役割はどれか。
正解:標的型サイバー攻撃を受けた組織や個人から提供された情報を分析し、社会や産業に重大な被害を及ぼしかねない標的型サイバー攻撃の把握、被害の分析、対策の早期着手の支援を行う。
要点:J-CRATは標的型攻撃の被害分析と早期対処を支援する
J-CRAT(サイバーレスキュー隊)はIPAが運営し、標的型サイバー攻撃を受けた組織からの相談・情報提供を受けて分析し、被害の拡大や連鎖を防ぐための早期対処を支援する。特に攻撃の連鎖の起点になりやすい組織を助けることで、社会全体への波及を抑えることを狙う。政府機関の監視を担うGSOCやJ-CSIP、ISOGとは役割が異なる。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 2. 情報セキュリティ管理 > (7) 情報セキュリティ組織・機関に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。