JIS Q 21500とは?じすきゅーにまんいっせんごひゃく
JIS Q 21500とは、国際規格ISO 21500を日本語化したJIS規格。正式名称はJIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)。各プロセスを二つの軸で位置づけるのが特徴で、実施の目的でくくった5つのプロセス群(立ち上げ・計画・実行・管理・終結)と、管理対象でくくった10の対象群(統合、ステークホルダ、スコープ、資源、時間、コスト、リスク、品質、調達、コミュニケーション)から成る。午前I(令和8年度から科目A-1)で問われるのは、この二軸のうち主に「あるプロセスがどのプロセス群に属するか」の一点である。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
午前I(科目A-1)はテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の全分野から30問を薄く広く出すため、専門がネットワークでも監査でもデータベースでも、プロジェクトマネジメントの数問は避けて通れない。この規格を出題範囲の記述に採用しているのはIPAの試験要綱そのものなので、社内で使っている言い回しではなく規格の言葉で覚え直す必要がある。ただし1問あたり実質1分しかない科目なので、規格の理念や適用手順まで踏み込む価値は薄い。プロセス名を5つのプロセス群へ振り分けられる対応表を作っておくのが、この語に対する費用対効果の高い投資になる。
具体例
「スコープの定義」は、プロジェクトで何を成果物とするかを具体化する作業なので計画のプロセス群に入る。同じく着手前に見える「プロジェクト憲章の作成」は、プロジェクトを正式に認可する行為なので立ち上げのプロセス群。人を実際に集める「プロジェクトチームの編成」と、計画に沿って品質活動を回す「品質保証の遂行」は、どちらも手を動かす段階なので実行のプロセス群になる。
試験での引っ掛け
誤答は「時期が早そうに見えるもの」を計画のプロセス群へ寄せる形で作られる。プロジェクト憲章の作成もチームの編成も準備作業に見えるが、前者は立ち上げ、後者は実行である。判断の基準は時系列の早さではなく、そのプロセスが何を生むか——認可なら立ち上げ、計画文書なら計画、実際の活動なら実行、という対応で切る。加えて、PMBOKガイドの「監視・コントロール」に当たる群がこの規格では「管理」と呼ばれる点も、名称の対応として狙われる。
関連用語
出た過去問
出典:令和3年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問18(IPA)
JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば、プロジェクトマネジメントのプロセスのうち、計画のプロセス群に属するプロセスはどれか。
正解:スコープの定義
要点:スコープの定義は計画、憲章作成は立ち上げのプロセス群
JIS Q 21500では、プロセス群を立ち上げ・計画・実行・管理・終結の5つに分けている。スコープの定義は、プロジェクトで何を成果物とするかを具体化する作業であり、計画のプロセス群に属する。
出典・参考
公式シラバスの5 プロジェクトマネジメント > 1. プロジェクトマネジメント > (1) プロジェクト,及びプロジェクトマネジメントの目的と考え方に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。